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また来院したいと思われるクリニック内装とは?おしゃれに仕上げるポイント

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また来院したいと思われるクリニック内装とは?おしゃれに仕上げるポイント

クリニックにおいて、内装は雰囲気づくりの大きな役割を果たします。内装がおしゃれであると、雰囲気がよさそうだと感じ、クリニック自体の好印象につながるでしょう。

では、患者が好感を抱く内装とはどんな雰囲気なのでしょうか?この記事では、患者が「また来院したい」と思えるようなクリニックの内装と、おしゃれに仕上げるポイントについて解説します。

好感を抱くクリニック内装の特徴

病院やクリニックというと、白く寒々しいイメージを抱く方も多いのではないでしょうか。しかし近年は、よい意味で従来の病院感がない、あたたかみのあるおしゃれな内装づくりを心がける医院が増えています。

居心地のよさを感じられる内装のクリニックは、不調を抱えて来院した患者の不安を和らげ、好感を抱かせやすいでしょう。そうした内装は「このクリニックなら安心して通える」と安心感を与え、再来院にもつなげられます。

では、好感を抱くクリニック内装の特徴とはなんでしょうか?ここからは、具体的な6つのポイントをお伝えします。

居心地のいい空間

患者にとって、クリニックは非日常を過ごす空間です。ほとんどは不安や悩みを抱えて来院されるため、少しでも不安を和らげるような居心地のいい空間作りが重要になってきます。

居心地のいい空間とは、
・あたたかみや明るさがあり安心感がある
・待ち時間をリラックスして過ごせる
・感染対策がされていて清潔感がある
などが挙げられます。

患者の利用者層にそったデザイン

一般的に居心地のいい空間に加えて、患者の利用者層に合わせて内装を工夫する必要があります。たとえば、小児科であれば子どもに恐怖心を与えず、待ち時間も退屈しないよう、小さな遊び場を用意するという工夫ができます。

好感を抱く内装とひと口に言っても、ターゲットが異なればデザインの方向性も変わってきます。開業時に患者の利用者層を明確にしておくことで、より患者に寄り添った内装作りができます。

スムーズな導線

おしゃれなデザインに加えて、考えておきたいのがスムーズな導線です。初来院の患者であっても、クリニックに入ってから出るまでの導線が一目で理解できるように意識しましょう。

スムーズな導線は、患者に不安な思いをさせない配慮のひとつです。おしゃれなデザインに加えて、導線の工夫も居心地のよさを左右するひとつのポイントになります。

人が混みにくい工夫をされた受付

スムーズな導線のなかでもとくに工夫したいのが受付です。患者の医療機関に対する不満の第1位は「待ち時間」という調査結果もあり、混んでいる印象を与えるのは、感じのよいクリニックからかけ離れてしまいます。

おしゃれで清潔感のある待合室が完成したとしても、待ち時間によって印象が悪くなるのはもったいないでしょう。クリニックの内装を考えるポイントのひとつとして、混みにくい受付を実現する工夫も押さえておくべきです。

また、どうしても混雑が予想される場合は、開業前に来院する患者数の予測を立てて、待合室の椅子の数を決めてみるという考え方もあります。

バリアフリー構造

クリニックに訪れる患者は、何かしらの不調を感じて来院されます。どんな方が来院されても不便なく快適に過ごせるよう、内装のバリアフリー構造にも配慮する必要があります。

身体が不自由な方や車椅子の方、ベビーカーを押している方でも安心して利用できるクリニック作りを心がけましょう。

患者への配慮がすみずみまで考え抜かれた内装は、患者が居心地のいい空間と感じ、結果的に好感の持てるクリニックをつくります。

また、バリアフリーは法令でも義務付けられています。ほかにも医療施設にまつわる建築基準法があるため、設計前に確認しておきましょう。

 

プライバシーにも配慮

大前提として、クリニックは患者のプライバシーが守られる環境でなくてはなりません。とくに、診察室や施術室、カウンセリングルームでは、スタッフと患者の間でプライベートな会話が発生しやすいでしょう。

声が漏れてしまうようでは、患者は安心してクリニックを利用できないと感じ、不信感を抱きかねません。防音対策など機能性も重視しつつ、内装を考えることが大切です。

具体的な内装例

好感を抱くクリニックの内装の特徴についてお伝えしました。では、特徴を押さえたクリニックとは、どんな空間なのでしょうか?具体的な内装例について、3つのポイントに絞って詳しくみていきましょう。

空間は広くゆとりを持たせる

必要最低限の面積でできた空間は圧迫感が出てしまい、窮屈な印象になりがちです。内装の閉塞感から、居心地の悪さを感じてしまうこともあります。そのため、クリニックは広くゆとりを持たせた空間づくりを意識しましょう。

ゆったりとした余裕のある空間は、人に安心感や居心地のよさを与えます。また、プライバシーや衛生面の観点から、ほかの患者との接触はできる限り避けたいと考える心理を考慮しなくてはなりません。

空間にゆとりを持たせることで安心感も与えられるので、患者の居心地のよさを優先し、空間は広く取りましょう。

温かみのある色や照明を用いる

患者にとってクリニックは、マイナスなイメージが多い空間です。怖い・痛いなど、不安感を抱く患者に安心感を与えるために、温かみのある色や照明を用いましょう。

とくに待合室は、安心感のある雰囲気作りが大切です。身体や心を患っている患者に対して、感覚的に居心地がいいと思ってもらえるように、色味と照明にもこだわりましょう。居心地のよさが「また利用したい」と思わせる好感ポイントのひとつになります。

観葉植物など緑を取り入れる

観葉植物などの緑を取り入れることで、患者がリラックスできる空間づくりが実現します。なぜなら、植物を見ることでストレスが軽減する研究結果も出ているからです。

観葉植物などの緑を置くことで、病院に対して不安な気持ちや、待ち時間へのストレスを軽減するような働きを期待できます。また、インテリアという観点でも病院らしさを和らげるので、おしゃれな内装への手助けにもなります。

診療科別に意識すべきポイント

クリニックは、診療科によって患者の利用層が異なるため、持つべきコンセプトにも違いがあります。そのため、診療科ごとに意識すべきポイントを以下にまとめました。

該当の診療科では、どんなポイントを意識すれば患者に寄り添ったクリニックになるのか、確認していきましょう。

内科

内科は、身近でなんでも診てくれる、かかりつけ医として機能することを求められます。このクリニックなら安心して通えると思ってもらえるように、内装でほかとの差別化をはかり、明るく落ち着いた雰囲気を取り入れるのが内装のポイントです。

内科の特徴として、患者数が多いことも挙げられます。待合室では混雑も見込まれますので、居心地のよさを提供できるように、座りやすさを重視したソファも求められます。体調が悪い患者がゆっくりできるよう、個別のソファをおくことも患者への配慮につながります。

心療内科

心療内科は心を患った方々が利用するため、安心感があってリラックスができる空間作りが重要です。派手すぎないデザインと落ち着いた照明を取り入れて、いい意味で病院のイメージから離れた内装を心がけましょう。

また、周りの目を気にされる方も多いため、待合室では患者同士の目線が合わないように椅子の配置にもこだわると、患者への配慮ができたクリニックだという印象を受けます。

整形外科

整形外科は、ケガを負っている患者が多く来院されます。車椅子や松葉杖を使用される方でも快適に利用できるよう、バリアフリー対策はしっかり行いましょう。

たとえばスロープの導入や、入り口や通路を広くとり、壁に手すりを設置するなど、患者の移動への負担軽減が快適さにつながります。機能面で快適さを実現し、利用しやすい環境を整えることが、患者に居心地のよさを提供できます。

美容外科

美容外科はほかの診療科と比べて、コンセプト作りが内装の軸になるのがポイントです。高級感を表現したい場合は、ラグジュアリーなデザインの照明や壁紙を用いるなど、ワンランク上の雰囲気を作りましょう。

反対に、身構えず気軽に利用できるような、フランクな雰囲気を作るのもよいでしょう。こうした内装デザインから、直感的にクリニックのコンセプトを感じてもらえる設計が重要です。

また、美容外科に訪れる患者は、より美しく新しい自分になるという期待感と同時に、不安も抱いています。コンセプトにかかわらず、リラックスできる環境をベースにコンセプト作りを心がけましょう。

小児科

小児科は、小さな子どもの患者を想定した内装が求められます。子どもにとって、どんなことが起きるか予想がつかない病院は不安に感じやすく、恐怖を抱きがちでしょう。そのため、子どもが安心した状態で、スムーズに診察を行える空間が必要です。

たとえば、パステルカラーなど柔らかい色味の壁紙や木製の建具を用いると、空間に明るさやあたたかみを持たせることができるため、安心感を与えられます。

また小児科は、子どもと一緒に親が同伴するものと想定して内装を考えるのもポイントです。ベビーカーでも通いやすいか・子どもが退屈しない環境かも配慮し、親目線でも安心して通えるクリニックを実現しましょう。

歯科

歯科に対して、怖い・痛いというイメージを持っている患者は少なくありません。そうしたマイナスのイメージを払拭するべく、内装で安心感を与え、リラックスできる空間づくりを心がけましょう。

待合室の照明は明るさとあたたかみを重視し、電球色を選ぶといいでしょう。基本的に診察室では、治療のことを考えて白い光の「昼光色」を使われますが、待合室は患者の居心地が大切なので、部屋によって照明を変える工夫も患者への配慮につながります。

眼科

眼科はほかの診療科と違って、検査や診察の工程が多いため、患者の移動が多くなります。そのため、機能性や導線を配慮した設計が必要です。患者がスムーズに検査から診察、受付までを終えられる内装を心がけましょう。

また、年齢層も子どもから高齢者まで幅広く、視覚障害をもった方も利用されます。できるだけ段差をつけないなど、安全な環境を作りましょう。

まとめ

患者が好感を抱く、クリニック内装のポイントについて解説しました。クリニックの内装は、単におしゃれなデザインであればいいという訳ではなく、患者にとって居心地のいい空間でなくてはなりません。具体的には、安心感や清潔感を与えるデザインが大切です。

クリニックという視点でおしゃれなデザインの特徴を押さえつつ、診療科別でもターゲットをしぼって内装を考えましょう。内装を考えるときは、クリニックのコンセプトもぜひ一緒に考えてみてください。

患者を第一に思う気持ちを内装デザインに込めることで、開業後も親身な心配りが宿ったクリニックになるでしょう。

 

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