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耳鼻科の内装デザインのポイント!費用についても解説|テナント工房メディカル

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耳鼻科イメージ

耳鼻科で新規患者さんの集客やリピーターの確保を目指すのなら、内装デザインにしっかりこだわることが大切です。内装デザインに失敗すると、患者さんがストレスや不快感を覚え、二度と来院してくれなくなる可能性があります。逆に、耳鼻科に適した内装に仕上げれば、患者さんに親しまれやすいクリニックを実現できるので、内装のコツを押さえて理想的な耳鼻科を目指しましょう。

今回は耳鼻科の内装デザインが重要な理由や、内装デザインの基本的なポイント、エリア別のデザインのコツ、内装デザインにかかる費用の相場、業者の選び方についてまとめました。

 

≪耳鼻科の内装デザインが重要な理由≫

耳鼻科の内装デザインが重要とされる理由は大きく分けて3つあります。

● 患者さんの不安・ストレスへの配慮
● 業務の効率化
● 安全・衛生面の向上

患者さんや病院で働くスタッフに配慮した設計・レイアウトにしないと、待合室の居心地が悪くなり患者さんのストレスが増したり、動線が悪くなって業務に支障を来したりする原因となります。

また、素材選びやレイアウトによっては汚れや雑菌が堆積しやすくなり、患者さんに不快な思いをさせたり、二次感染を引き起こしたりするリスクも高くなります。これらのリスクは病院の評判に大きな影響をもたらし、集客率やリピーター率を引き下げる要因にもなりますので、患者さんとスタッフの両方に配慮した内装デザインを心掛けることが大切です。

 

≪耳鼻科の内装デザインの基本のポイント≫

耳鼻科の内装デザインを決めるときは、以下5つの基本を押さえて設計しましょう。

 

子どもでも安心できる空間作り

キッズスペース

子どもは大人よりも耳鼻科領域の疾患にかかりやすいといわれており、耳鼻科を利用する頻度が高くなりがちです。そのため、耳鼻科の内装デザインを決めるときは子どもでも安心して通える空間作りを意識することが大切です。

例えば、壁や床、天井などを明るめの色で統一する、キッズスペースを設けて待ち時間に退屈しないようにするなど。また、子どもの安全に配慮するため、床や壁に柔らかいクッション素材を採用したり、なるべく柱や角を作らない設計にしたりするのも重要なポイントの一つです。

より小さな子どもの来院を想定するのなら、ベビーカーを利用しやすいよう、玄関などにスロープを設けたり、トイレにおむつ替えシートを設置したりする工夫も取り入れると良いでしょう。

 

スタッフ動線と患者動線を意識した動線設計

患者さんがなるべくスムーズに移動するためには、スタッフ動線と患者動線が交差しないような設計にすることが大切です。

患者さんの基本的な動線は玄関→受付→待合室→診察室→処置室→待合室→受付(会計)→玄関となっているため、このルート上にできるだけスタッフ動線が被らないよう設計しましょう。

一方で、スタッフ動線にはただ移動するだけでなく、医師や看護師、受付スタッフ同士でやり取りできる場所を設けることも大切です。スタッフ動線は業務効率を左右する重要な要素なので、何度もシミュレーションをして決定することをおすすめします。

 

感染症対策や衛生管理がしやすい作りにする

耳鼻科では、中耳炎や副鼻腔炎の原因となる肺炎球菌やインフルエンザ菌などが蔓延しやすい上、耳漏などの感染症を扱う機会も多いことから、感染症対策や衛生管理を徹底する必要があります。

具体的には、院内に手指消毒剤を設置する、待合室や診察室に空気清浄機を導入する、感染症の疑いがある患者さんを隔離できる部屋を設けるなどの対策が考えられます。

手近なところにアルコール除菌剤などを準備して、定期的に清掃・消毒できる環境を整えておけば、感染症のリスクを抑えられるでしょう。

 

適切な照明設計を行う

照明は院内の雰囲気作りや正確な診断に欠かせないものです。照明は種類ごとに照度や色温度に違いがあるため、場所ごとの性質に合わせて照明設計を行うようにしましょう。

例えば待合室は癒やし効果の高い暖色系の照明や間接照明を取り入れる、診察室は視認性の高い白色よりの照明にするなど。なお、診察室に関しては照明の角度にも配慮する必要があります。角度設計を誤ると手元に影ができてしまい、診察に支障を来す恐れがあるからです。

また、診察室に窓を設ける場合は太陽光との兼ね合いも考えて適切な照明を選ぶようにしましょう。

 

音に対する環境の対策

耳鼻科では耳の聞こえ方を調べる聴力検査を頻繁に実施するため、周囲の音を遮断する防音設備が整った部屋を準備する必要があります。

具体的には、検査室の壁に防音・遮音材を使用しますが、耳鼻科の中には防音性をさらに高めるため、聴力検査用の防音ボックスを設置しているところもあるようです。

一方、待合室では患者さんの不安を和らげるよう、リラックスできるBGMを流すという方法もあります。音楽配信サービスなどを契約して、天井などに埋め込んだスピーカーからヒーリングミュージックなどを流せば、待ち時間中の不安や緊張が緩和され、ストレスなく過ごしてもらえるでしょう。

 

≪耳鼻科の内装デザインのポイントをエリア別に解説≫

ポイントイメージ

耳鼻科の内装デザインは、エリアごとの特性を考慮して設計することが大切です。

ここでは主要なエリア別に耳鼻科の内装デザインのポイントを解説します。

 

受付

受付は患者さんが来院して最初に利用する場所なので、安心感を与えられるデザインを採用するのがポイントです。具体的には、初めての方でも受付内部にいるスタッフに話しかけやすいよう、受付全体をなるべく開放的な設計にするなど。

また、カウンターの色はベージュやホワイトなど明るめを意識し、威圧感を与えないよう意識することも大切です。さらに、子どもや高齢者に配慮したいのなら、カウンターの高さは少し低めに設計しましょう。

一方で、感染症対策を意識するのなら、受付の前面にアクリルパネルを設置するという方法もあります。

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待合スペース

待合スペースは患者さんが長く滞在する場所なので、居心地の良さを重視しましょう。照明は明るめか、あるいは暖色系を意識し、ゆったりとした空間作りを心掛けます。

テレビや観葉植物、オブジェなどの裏に間接照明を当てるとスタイリッシュ感が増し、他院との差別化を図ることもできます。また、待合室に窓を設けて太陽光を取り入れるのもおすすめです。ただし、道路に面した立地だと外からの視線が気になることもあるため、窓を設ける位置には気を付けましょう。一方、椅子やソファは狭すぎず広すぎず、程よい間隔で配置し、座ったときに患者さん同士の目線が合わないように、同じ方向を向くレイアウトが良いでしょう。

待合室の一画にキッズスペースを設ける場合は、一般の待合スペースとキッズスペースの境界をしっかり付けるようにします。柔らかいキューブクッションなどを周囲に設置すれば境界線の代わりになる上、子どもがけがをするリスクも少なくなります。

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診察室

診察室には診察デスクや医師と患者さん用の椅子、荷物置き用のカゴ、備品を収納する棚などを設置します。耳鼻科ではリクライニングができる椅子が使われるため、前後に広いスペースが必要になります。

また、照明に関してはなるべく明るめにし、視認性を高めるようにします。診察の際は別途ヘッドライトを使用しますが、室内全体が暗いと患者さんの顔色を正確に判断できず、診察に支障を来す原因になる他、患者さんも不安になる可能性があるからです。

そのため、診察室は自然光に近い色合いの昼白色の照明をベースに検討してみると良いでしょう。さらに、診察室では外部に声が漏れないよう、防音・遮音の壁を取り入れるなどプライバシーにも配慮すると安心です。

【関連記事】診察室のレイアウトと内装デザインのポイント3選|テナント工房メディカル

 

検査室

聴力検査室では、他の音が入ると正確な診断が行えなくなるため、防音・遮音を徹底することが大切です。一般的な防音・遮音壁では完全な無音にすることは難しいため、部屋の中に別の部屋を設けるような防音室や防音ボックスの採用を検討しましょう。

聴力検査室は処置室の一画に設けて、検査の後すぐ処置に移れるような設計にするという方法もあります。聴力検査の他にレントゲン検査室などを設ける場合は、X線を遮蔽できる検査室を設ける必要があるので注意しましょう。

 

処置室

処置室は診察室や検査室などから近い場所に設置するのが基本です。処置室は患者さんの緊張や不安がピークに達しやすい場所でもあるため、外から太陽光を取り入れたり、明るめの照明を設置したりして、できるだけリラックス効果や安心感を与えられる設計にしましょう。

一方で実用性にも配慮し、処置に必要な設備や備品をすぐに取り出せる収納を設ける、処置室の一画に機器などを洗浄・消毒できるスペースを作るなどのポイントも意識すると。

 

≪耳鼻科の内装デザインにかかる費用≫

費用イメージ

耳鼻科の内装を決める際は、予算を決めておくことが大切です。内装デザインにかかる費用はクリニックの規模や内装に使用する素材や導入する設備などによって異なるので一概に言えませんが、ここでは大まかな相場と内訳について説明します。

 

費用の目安

耳鼻科の内装費用の相場は、1坪あたり30万円~80万円とされています。聴力検査室に加え、レントゲン検査室や内視鏡検査室などを導入した場合は単価が高くなりやすいようです。

仮に30坪の耳鼻科なら内装費用のトータルは900万円~2400万円、40坪なら1200万円~3200万円がおおよその相場となるでしょう。ただし、前述したように内装費は使用する素材や導入する設備によって大きく異なるため、より詳しい費用を知りたい場合は内装工事業者に見積もり作成を依頼しましょう。

 

費用の内訳

耳鼻科の内装費用の基本的な内訳は以下の通りです。

● 設計・デザイン費
● 内装・設備工事費
● 医療設備・備品の購入費

設計・デザイン費は内装工事業者に設計やデザインを任せた場合にかかる費用です。耳鼻科のデザインやレイアウトは、動線や居心地の良さ、プライバシーなどさまざまな点に配慮して決めなければならないため、プロの力を借りて設計するのが基本です。

内装・設備工事費は設計図を基に、実際に壁や床、天井に仕上げ材を貼ったり、照明や空調設備などを取り付けたりするための費用です。内装工事費の中で大きな割合を占める費用で、使用する素材や工事の内容によってコストが大きく左右されます。

医療設備・備品の購入費は、検査機器や待合室のソファなどを購入するための費用です。高額な検査機器や医療機器を導入した場合はコストが割高になるでしょう。

 

≪内装業者の選び方≫

耳鼻科の内装工事を任せる業者を選ぶときは、以下のポイントを基準にしましょう。

● 費用
● 施行実績
● 対応の良さ
● 提案力の高さ
● アフターフォローの充実度

中でも重視したいのは施行実績です。実績が豊富な業者は提案力が高く、個々のクリニックの要望を設計に反映させる能力に長けているため、予算内で理想のデザイン・レイアウトを実現してくれる可能性が高いでしょう。

また、施工後に不備や不具合が見つかった場合に備え、アフターフォローが充実しているところを選ぶと安心です。

 

≪まとめ:耳鼻科の内装デザインはプロに相談しながら設計しよう≫

耳鼻科の内装デザインは、子どもでも安心できる空間作りや、スムーズな動線設計、徹底した感染症対策、シーンに応じた照明設計など、いくつかのポイントに配慮して考えることが大切です。

予算内でデザイン性や利便性、衛生面などすべての要素に配慮した設計を実現するためには、内装工事のプロに相談し、適切なアドバイスを受けながら進めることをおすすめします。

 

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