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【Doctor Interview-07】nor°clinic様(後編)

京都市中京区にオープンされた美容クリニック「nor°clinic」様。今回は前編・後編2回に分けてお客様の声をお届けいたします。後編では開業を進めていく中で記憶に残っているエピソードや今後の展望などを詳しく伺いました。

前編はこちらからご覧いただけます。【Doctor Interview-06】nor°clinic様(前編)

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設計M × nor°clinic 本城先生 × 古川

 

――― うまくいかなかったこと

本城先生:あんまり設計と関係ないのかな?ロゴをずっと早く決めてくださいって言われてたのに、そんな早く決めないといけないって思ってなくて。で、後でロゴが決まってないことに、けっこう困ったんですよね。

古川:そうだったんですね。

本城先生:実際にホームページ作るとか、動き出すときに「ロゴない」ってなって。「あっ、もう最初に言われた時点で…」ってなりました(笑)けっこう早くに言ってくださってたのに、私が、ちょっと他にも考えて…ってぐるぐると決めてなかったので「あのタイミングで決めなあかんかったんや」と思って。それはすごい思いました。で、結局Mさんが作ってくださったロゴに戻った。やっぱりこれが一番良かった。

古川:確かにこれいいって僕は言ってましたもんね。

M:とりあえず参考に…で作ったロゴに戻りました。

本城先生:そうなんです。やっぱこれが良かったっていう(笑)

古川:確かに。ロゴのやり取りはキャッチボールがけっこういろいろありましたね。でも最終、すごくうまくいったというか。

本城先生:そうなんですよ。なんで、やっぱ言われた時点で、必要なタイミングで言ってくださってるなって思って、その辺がちょっと遅かったなと、思いました。

取材はnor°clinic様におじゃましました!

 

――― 印象に残っていること

本城先生:ここのフロアじゃなくてもいいですか?

古川:全然大丈夫です。

本城先生:父が4階の古美術のお店を改装するっていうのにお二人が現調に来てくださって。実際置く日本刀とかつばとかを、すごく見てくださってたんですよね。「これを展示するからこういうふうに置かないと」っていう目線なんだと思うんですけど、その姿勢がすごい素敵だなって思いました。すごい無邪気に興味を持ってくださってるんだなって、良い意味で!

古川:写真撮りましたもん。

本城先生: 素直に「あ、面白い世界」みたいな、すごく興味を持ってくださったのが良かった。業務的な事務的な「何cmですか?」とかそういう感じじゃなくって、「えー、面白いですねー」みたいな。そういうのってやっぱり、お店をする方からしたら嬉しいだろうし。

M:2人でね、物で写真撮り合うっていうね。

古川:あれ楽しかった。

M:うん、楽しかった。

古川:何でも興味津々なんでね。

本城先生:いろんなフィールドで、たぶんそうやって学ばれるのが、すごくプラスになられてるんだなあと思って。知識として「あ、置くものが何cmだから何cmの棚がいります」とかじゃなくって、「どう見せたらどういうのが」とかっていう。

M:勉強になったよね、いろいろ知らないことを、教えていただいたというか。

古川:うん。刀のこととかね、どこに差すとか全然分からへんもんね。

本城先生:そういう面白さというか、そういう感じ方をしてくれはるのが良いなと思って。

古川:僕あれから何個かお城行ったんですよ

本城先生:え、お城?なんでですか?

古川:お城のことも好きなんですよ。で、刀飾ってあるじゃないですか。

本城先生:あーなるほど。

古川:「ああ、これね」「長さこれちょっと長いな」とか、「なんでこれ長いの?」とか。

M:興味出るもんね。

古川:出る。めっちゃ出る。

本城先生:ね。そうなんですよ。面白いと思って。そういう姿勢です。

古川・M:ありがとうございます!

 

――― オープン後の反応

本城先生:オープン後は私がデザインをどこまでアドバイスっていうか、デザイナーさんに介入してるのかみたいなの、すごい聞かれるんですよね。でも私なんにもやってなくって、もうお任せしててって毎回答えてます。クリニック・診療所・病院っぽくしたくなかったってのが一番あって。「来やすい」っていうところだったんで、それがすごい良かったです。そういうふうに落とし込んでもらえて。

古川:あのロゴもめっちゃ良い感じに効いてるよね。あれはほとんど本城先生のアイデア。最初の僕らのロゴの出し方は、どっちかいったらクリニック感強かった。

M:うん、強かった。ちっちゃくするとか、クリニックはちょっと外すとこ作るとか、ていうところで、よりクリニックじゃない感じに持っていけてる。

古川:話を聞いていく中でなんか「あ、そういう風に見せていきたいんや」みたいなのはけっこう2人であって。「クリニック感消した方がいいんや」って。あのときにけっこう初めて、Mと僕はお互いその認識が合ったんですよ。

本城先生:なるほど。だからなのか、ちょっとこういう風にって言って、きちんと返ってくるっていうか。ちゃんと分かって提案してくださるので、すごい良かったです。「この内装が素敵で提携したい」って言ってくださるとこもあって「すごーい!」と思って。やっぱ土台っていうか、骨格がやっぱりすてきじゃないと、ちょっとこんなオブジェを置いたって…

古川:浮いちゃうというか。

本城先生:そう、ちゃっちく見えちゃう、逆に。だからやっぱり骨組みが、ベースが素敵だからですよね。本当に素敵なものを素敵に魅せるというか。

古川:めちゃくちゃ良いコメント、いっぱいありがとうございます。

本城先生:いやいや、本当そうですよ。

古川:Mが今日喜んで寝る一日になる(笑)

M:今日は良い日。

 

――― 今後の展望とお店のPR

古川:クリニックの特徴って何になるんですか?

本城先生:お店の特徴は、今はアートメークがメイン。看護師さんが医療アートメークをするんです。私もこのアートしてるんですけど、いわゆる眉アートとかじゃなくって、傷痕白くなってる傷痕、ストレッチマークとか、ケガの痕、美容整形の手術の痕とかの白いところに肌色のアートメークを入れて、目立たなくさせるんです。おっきくアートメークの専門ブティックっていう感じでしてます。やっぱまだあんまりされてる方はいらっしゃらないので、そこはちょっと勉強してます。それがお店の特徴ですかね。
後は…まだ週3日+祝日しか開けてないので、クリニックのお休みの日をどうしようかなっていう。医療じゃない何か出来るかな、どうしようかなって。

古川:なるほど。今後の展望とかあるんですか?

本城先生:次は特養をしようと思って。※特別養護老人ホーム

古川:そうなんですか??

本城先生:本当は特養を数年前からしようと思ってたんですよ。でもちょっと父の拘りとか色々あったんで、nor°clinicを先に。こっちはもう場所が決まってたから。

古川:そうなんですね、それはそれでハードルが高い。今のこの業態っていうかをもっと大きくしていくとかはあるんですか?

本城先生:そうですね、別の処にもう1つ場所があって、妹がそこで歯科やってて、そこでもアートできたらいいかなあとは思いますね。

古川:アーティストさん増えてきて、飽和してるぐらいなんでしたっけ?

本城先生:アーティストさんの人数はすごく今増えてきているので。でも技術はピンキリの方とかたくさんいるんで。本当に信頼できる技術がある上手い人だって分からないじゃないですか。症例写真ってやっぱりうまく出されるんですよね、皆さん。なので、実際に本当にお上手な方を信頼して厳選して入っていただいてます。

古川:逆に難しい商売ですよね。アーティストさんありきで、人を囲わないとできない商売になっちゃうっていうことですもんね。

本城先生:そうですね、上手い人を。だからもちろんクリニックなんで対患者さんなんですけど、私は対アーティストさんっていう部分もすごくあって。アーティストさんが居心地良く使える「ステキ」って思ってもらえて使いやすいクリニックっていうところもすごく大きなシェアがあるなって。
患者さんに向けては…医療ですけど、ちょっと美容の部分があるじゃないですか。なのであんま病院みたいなところでやるよりは、素敵なクリニック、だけどめちゃくちゃすごい美容外科みたいなとこにいくまではハードルが高い、みたいなとこの狭間で行きやすいとこにしたいなと。

古川:クリニックとしての料金表はないんでしたっけ?

本城先生:そう、ないんです。

古川:それ最初聞いたとき、僕は「意味が分からへん。どういうことなの?クリニックなのに」って聞いた(笑)

本城先生:アーティストさんによって、おなじメニューなんですけど値段が違うんですよ。すごいベテランの方は8万ぐらいでやってるところを、すごくお値段抑えてされてる方もいらっしゃるんで。でもそれぞれ皆さん、良いところとか特徴があってという感じなんで、一律とかを決めてなくて、全員値段が違うっていう。

古川:すごい新しいよね。

本城先生:患者さんはちょっと分かりにくいかもしれないですけど。「それぞれのアーティストさんのところで確認してください」みたいな。

古川:アーティストさんからしたら良いですよね。自分の腕前で判断される。

本城先生:そうです、そうです。だってもう技術料なんで本当に。「これだけのアートができるんだったらこれぐらいのお値段は当然」っていうことなんで。でもそれを望まれてされる方はそれでっていう。

古川:場所は借りれて、自分で場所だって用意しなくてもできるってことですし。アーティストさんからしたらメリットはあるやろうし。すごい新しいなって思ったんですよ。

本城先生:普通の病院とかクリニックに入られてるアートのケースって、病院のクリニックの先生とかは、全くアートのことをしたこともないしとか、なんにも知らない人の方がほとんどなんですよね。それもあって、自分はちょっとすることがあったら、アーティストさんが何が要るとか何がなくて困るとかみたいなのがもうちょっと分かるかなと思って。技術も自分もしたら共感できることがあるかな、分かることがあるかなと思って。アーティストさんのためのクリニックしていけたらいいなって思います。

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※本対談に記載の内容は取材当時のものです。(2024年4月)

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