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クリニック改装の費用相場は?坪単価や内訳、コストを抑えるコツを解説|テナント工房メディカル
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クリニックの老朽化や患者満足度の低下、競合の出現といった課題に直面し、改装を検討している院長先生も多いのではないでしょうか。しかし、改装には多額の費用がかかるため、具体的な相場や費用を抑える方法が分からず、一歩を踏み出せないケースも少なくありません。
この記事では、クリニック改装にかかる費用の相場や内訳、診療科目別の違いについて詳しく解説します。さらに、費用を賢く抑えるためのコツや、信頼できる業者選びのポイントも紹介しますので、改装計画を成功させるための一助としてください。
目次
クリニック改装の費用相場は坪単価40万~100万円
クリニックの改装にかかる費用は、一般的に1坪あたり40万円〜100万円が相場とされています。ただし、これはあくまで目安であり、様々な要因によって費用は大きく変動します。
総額としては2,000万円から4,000万円程度になることが多いですが、小規模な改装であれば数百万円で収まることもあれば、大規模なものや導入する設備によっては1億円を超えるケースも珍しくありません。
費用は物件の状態や工事内容で大きく変動する

改装費用が大きく変動する主な理由として、物件の状態(居抜きかスケルトンか)、導入する医療機器、内装デザインのこだわり度合いなどが挙げられます。例えば、もともとクリニックだった「居抜き物件」を活用すれば、既存の設備を流用できるため費用を抑えやすいです。
一方で、何もない状態の「スケルトン物件」から内装を作り上げる場合は、設計の自由度が高い反面、費用は高くなる傾向にあります。
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項目 |
概要 |
費用への影響 |
|---|---|---|
|
物件の状態 |
居抜きか、スケルトンか |
居抜きは安く、スケルトンは高くなる傾向 |
|
デザイン |
シンプルか、デザイン性を重視するか |
こだわるほど高額になる |
|
医療機器 |
導入する機器の種類や数 |
CTやMRIなど大型機器は設置工事費も高額に |
|
診療科目 |
専門的な設備が必要か |
手術室やレントゲン室が必要な科は高くなる |
費用に含まれる内訳
クリニックの改装費用は、主に以下の3つの要素で構成されています。坪単価を比較する際は、どこまでの費用が含まれているのかを確認することが重要です。
- 設計・デザイン費:コンセプトの具体化や設計図面の作成にかかる費用。工事費全体の10%〜15%が目安です。
- 内装・設備工事費:壁紙や床の張り替え、電気・水道・空調工事など、空間そのものを作るための費用。総額の大部分を占めます。
- 備品・家具購入費:待合室のソファや椅子、診察室のデスクなどの購入費用です。
これらに加え、X線室の防護工事や特殊な医療機器の設置工事など、診療科目特有の費用が発生します。
【診療科目別】クリニック改装の費用相場
クリニックの改装費用は、診療科目によって必要な設備や求められる内装が異なるため、坪単価も変わってきます。ここでは、代表的な診療科目の費用相場を紹介します。
|
診療科目 |
坪単価の目安 |
特徴 |
|---|---|---|
|
内科・小児科 |
35万円~ |
特殊な設備が少なく費用を抑えやすい |
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歯科 |
40万円~80万円 |
専門的なユニットや設備の設置で高額になりやすい |
|
美容クリニック |
50万円~ |
高級感のある内装デザインが求められる |
|
整形外科 |
38万円~90万円 |
リハビリスペースやバリアフリー設計が必要 |
内科・小児科

内科や小児科の改装費用は、坪単価35万円〜が目安です。比較的大掛かりな医療機器や特殊な設備を必要としないケースが多いため、他の診療科に比べて費用を抑えやすい傾向にあります。
ただし、小児科の場合はキッズスペースの設置や、子供たちが安心できるような内装デザインにこだわることで、費用が追加されることもあります。
【関連記事】小児科の内装は寄り添いの精神で考えよう!押さえておきたいポイントの解説|テナント工房メディカル – クリニックの設計・内装デザインならテナント工房メディカル
歯科

歯科クリニックの改装費用は、坪単価40万円〜80万円と、やや高額になる傾向があります。理由としては、歯科用チェアユニットやレントゲン、滅菌設備など、専門的で高価な機器の設置が必要になるためです。
これらの機器を設置するための給排水工事や電気工事も複雑になりがちで、工事費用を押し上げる要因となります。
美容クリニック

美容クリニックの改装費用は、坪単価50万円〜が目安とされています。美容クリニックは、患者に「美」を提供する場であるため、高級感や清潔感のある内装デザインが求められます。
ホテルのラウンジのような待合室や、プライバシーに配慮した個室のカウンセリングルーム、パウダールームの設置など、内装にこだわるほど費用は高額になります。
【関連記事】人気美容クリニックにするための内装づくりとは?内装工事費用の目安など|テナント工房メディカル – クリニックの設計・内装デザインならテナント工房メディカル
整形外科

整形外科の改装費用は、坪単価38万円〜90万円と幅があります。レントゲン室の設置はもちろん、リハビリテーションを行うための広いスペースが必要になるため、ある程度の面積が求められます。
また、高齢の患者や車椅子を利用する患者が多いため、手すりの設置やスロープの導入といったバリアフリー設計が必須となり、その分の費用も考慮する必要があります。
クリニック改装の費用に影響を与える要素
クリニックの改装費用は、坪単価や診療科目だけでなく、様々な要素によって変動します。計画を立てる上で、特に費用に大きく影響するポイントを3つ解説します。
物件の状態(居抜きかスケルトンか)
前述の通り、物件の状態は費用を大きく左右します。居抜き物件は、以前のクリニックが使用していた内装や設備を再利用できるため、初期投資を大幅に削減できる可能性があります。
一方で、レイアウトの自由度が低かったり、設備の老朽化で結局交換が必要になったりするデメリットもあります。スケルトン物件は、内装が何もない状態から自由に設計できるため、理想のクリニックを実現しやすいですが、その分工事費用は高額になります。
内装のデザインや設計
患者が安心できる空間を演出するために、内装デザインは非常に重要です。しかし、デザイン性にこだわるほど費用は高くなります。
例えば、壁材に自然素材を使用したり、床を高級感のあるタイルにしたり、間接照明を多用したりすると、その分費用は加算されます。クリニックのコンセプトと予算のバランスを取りながら、どこに重点的にお金をかけるかを慎重に検討しましょう。
【関連記事】クリニックの内装費用はいくら?診療科目・工事項目ごとに紹介|テナント工房メディカル – クリニックの設計・内装デザインならテナント工房メディカル
導入する医療機器や設備
CTやMRIといった大型の医療機器を導入する場合、機器本体の価格だけでなく、設置するための工事費用も考慮しなければなりません。
機器の重量に耐えられるように床を補強したり、専用の電気配線工事を行ったりする必要があり、費用を押し上げる大きな要因となります。改装計画の早い段階で、導入する医療機器の仕様を固め、必要な工事を洗い出しておきましょう。
クリニックの改装費用を抑える4つのコツ
多額の投資が必要となるクリニック改装ですが、ポイントを押さえることで費用を賢く抑えることが可能です。ここでは、コストダウンを実現するための4つの具体的な方法を紹介します。
居抜き物件を活用する
費用を抑える最も効果的な方法の一つが、居抜き物件の活用です。特に、同じ診療科のクリニック跡地であれば、X線室の防護設備や専門的な配管などを流用できる可能性が高く、数百万単位でのコスト削減も期待できます。
ただし、レイアウトが自院の診療スタイルに合っているか、設備が古すぎないかなどの事前確認が不可欠です。
複数の業者から相見積もりを取る
改装を依頼する業者を選ぶ際は、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。これを「相見積もり」と呼びます。
各社の費用感を比較でき、適正価格を把握できます。また、価格だけでなく、提案内容や担当者の対応、過去の実績なども含めて総合的に比較検討することで、自院にとって最適なパートナーを見つけられます。
設計から施工まで一括で依頼する
設計事務所と施工会社を別々に依頼する方法もありますが、費用を抑える観点からは、設計から施工までを一貫して請け負う業者に依頼するのがおすすめです。
設計と施工をまとめることで、中間マージンを削減できるほか、打ち合わせがスムーズに進み、工期の短縮にもつながります。結果として、人件費などのコスト削減が期待できます。
補助金や助成金を活用する

クリニックの改装には、国や自治体が提供する補助金や助成金が利用できる場合があります。例えば、バリアフリー化を推進するための補助金や、省エネルギー設備を導入する際の助成金などが考えられます。
利用できる制度は地域や時期によって異なるため、自治体のホームページや商工会議所などで情報を収集し、活用できるものがないか確認してみましょう。
信頼できる改装業者を見極めるポイント
費用を抑えることは重要ですが、安さだけで業者を選ぶのは危険です。特に医療施設は、患者の安全や衛生管理に関わるため、専門的な知識と経験を持つ信頼できる業者を選ぶことが何よりも大切です。
ポイント1:クリニックの施工実績が豊富か確認する
まず確認すべきは、クリニックの施工実績です。業者のウェブサイトで過去の施工事例をチェックし、自院と同じ診療科の実績が豊富にあるかを確認しましょう。
実績豊富な業者は、医療法規や保健所の検査基準にも詳しいため、安心して任せられます。動線計画や感染対策など、医療施設特有のノウハウに基づいた提案が期待できます。
ポイント2:見積書の内容が明確で透明性が高いか確認する
提出された見積書の内容も重要な判断材料です。「内装工事一式」といった大雑把な記載ではなく、どのような工事にいくらかかるのか、項目ごとに詳細な内訳が明記されているかを確認しましょう。
不明な点があれば遠慮なく質問し、納得できるまで説明を求める姿勢が大切です。誠実な業者であれば、丁寧に対応してくれるはずです。
ポイント3:アフターフォローや保証体制が充実しているか確認する
改装工事は、引き渡しが完了すれば終わりではありません。万が一、工事後に不具合が発生した場合に、迅速に対応してくれるアフターフォロー体制が整っているかの確認も重要です。
保証期間や保証内容が契約書に明記されているか、定期的な点検を実施してくれるかなど、長期的な視点で付き合える業者を選びましょう。
クリニック改装で注意すべきポイント
最後に、改装工事を成功させるために、費用面以外で注意すべきポイントを3つ紹介します。これらを怠ると、たとえ費用を抑えられても、患者やスタッフの満足度が低いクリニックになってしまう可能性があります。
【関連記事】また来院したいと思われるクリニック内装とは?おしゃれに仕上げるポイント|テナント工房メディカル – クリニックの設計・内装デザインならテナント工房メディカル
ポイント1:患者目線の空間デザインを意識する
改装を計画する際は、つい機能性や効率性を優先してしまいがちですが、患者が快適に過ごせる空間であるかという視点を忘れてはいけません。
例えば、待合室はリラックスできる色調や照明を選び、プライバシーに配慮したレイアウトにする。トイレは清潔で誰もが使いやすいユニバーサルデザインにするなど、患者目線での配慮が、クリニックの評価や満足度向上に直結します。
ポイント2:バリアフリーへの対応を徹底する

高齢者や障害のある方、ベビーカーを利用する方など、あらゆる患者が安心して利用できるよう、バリアフリーへの対応は必須です。
出入口の段差をなくしスロープを設置する、通路幅を広く確保する、手すりを設置するといった物理的な配慮はもちろんのこと、視覚障害のある方のための点字案内なども検討しましょう。
ポイント3:改装中の休診期間と告知計画を立てる
大規模な改装を行う場合、一時的な休診が必要になることがあります。その場合、患者への影響を最小限に抑えるため、事前にしっかりと計画を立てることが重要です。
休診期間をいつにするか、その間の代替診療をどうするかを検討し、院内掲示やウェブサイト、SNSなどで早めに患者へ告知しましょう。近隣の医療機関と連携することも大切です。
まとめ
クリニックの改装は、坪単価40万円〜100万円が相場であり、診療科目や工事内容によって大きく変動します。費用を抑えるためには、居抜き物件の活用や相見積もり、補助金の利用などが有効ですが、価格だけでなく、クリニックの施工実績が豊富で信頼できる業者を選ぶことが成功の鍵です。
本記事で紹介したポイントを参考に、患者からもスタッフからも喜ばれる、理想のクリニック改装を実現してください。














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