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動物病院開業のメリットとデメリット!流れや成功のポイント

Category:お役立ち情報

自分自身で動物病院を経営したい場合、開業する必要があります。勤務医とは違い、院内の内装や設備を自由に設定できる点が特徴ですが、開業までにやるべきことを押さえておくことが大切です。

本記事では、動物病院を開業するにあたってのメリットやデメリット、開業までの流れなどについて解説します。動物病院の開業を検討している方は、ぜひご覧ください。

動物病院の開業をするメリット

動物病院を開業するメリットには、以下のようなものがあります。

・自分が働きやすい環境を作れる
・収入が増える可能性が高い
・内装や設備を自分で決められる

勤務医とは違ったメリットが得られるので、詳しく見ていきましょう。

自分が働きやすい環境を作れる

勤務医として働いている場合、出勤時間や出勤日、働く場所が決められているなど、自分の思い通りに働けるケースは多くありません。また、上司からの指示で仕事を進める場合もあるため、勤務時間のすべてを自分の仕事に充てられない場合もあるでしょう。

動物病院を開業した場合、自分自身が働きやすい環境を自由に構築できます。勤務医と比較してもストレスを感じる場面が少ないため、自分のペースで働ける点は大きなメリットです。

なかなか自分の思うような仕事ができずに悩んでいる人は、開業して動物病院を経営することも検討してみるとよいでしょう。仕事への自由度が増すことで、本来の自分の力を存分に発揮できるきっかけにもつながります。

収入が増える可能性が高い

動物病院を開業するメリットは収入面にもあります。勤務医の場合、月に一定の収入を得られるものの、大きな金額を手に入れられにくいデメリットがあります。また、昇給があった場合でも、年間で数千円程度しか上がらないケースもあるでしょう。

自分自身で動物病院を開業した場合、経営が波に乗ると利益も増えるため、勤務医よりも収入を多く得られます。患者に寄り添った経営を行うことで、地域での評判も上がり、安定的に高収入を得られるようになります。

開業医で利益を多く得るためには、さまざまな経営努力が欠かせません。中途半端な経営では患者からの評価も得られず収入も伸びないため、開業にはそれなりの覚悟が必要です。

内装や設備を自分で決められる

動物病院を開業することで、内装や設備など自分が取り入れたいものを自由に選べます。部屋の壁紙や床、設備の置き場所など、働きやすい環境を1から作ることで、自分が思い描く快適な仕事環境が構築できる点は開業医のメリットです。

勤務医の場合、すでに出来上がっている施設での勤務となるため、自由なレイアウトの変更は当然ながらできません。自分から施設に適応していく必要があることから、自分の好みに合う環境で仕事をしたい人にとっては窮屈に感じるでしょう。

自分だけではなく、動物や飼い主が利用したくなるような動物病院を作りたいと考えている方は、開業も視野に入れましょう。開業のハードルは高いですが、理想の動物病院を作るチャンスでもあるので、チャレンジする価値はあるのではないでしょうか。

動物病院を開業するデメリット

動物病院を開業する際に考えられるデメリットは、以下のとおりです。

・赤字などのリスクが伴う
・負担が大きくなる可能性がある

メリットだけではなく、デメリットもあることを把握したうえで見ていきましょう。

赤字などのリスクが伴う

動物病院を開業する場合、赤字を背負うリスクがある点は把握しておく必要があります。診察や治療に必要な設備の購入はもちろん、不動産の契約にかかる費用など、多くのお金が必要です。

開業する際に必要な資金は、合計でおよそ2,500〜3,000万円かかると言われています。

開業資金をすべて自己資金でまかなうケースは少なく、ほとんどの場合銀行からの融資で資金を調達します。しかし、動物病院の経営が思わしくない場合、返済が滞ってしまう危険性もあるでしょう。

また、雇用している従業員への給与の支払いもあるため、計画的に資金繰りを行う必要があります。

負担が大きくなる可能性がある

動物病院を開業すると、動物の診察や治療だけではなく、売上の管理や従業員のサポートなど、担当する業務が多くなります。そのため、勤務医と比較しても負担が大きくなりやすく、心身への影響を及ぼしやすくなるでしょう。

とくに、病院を経営していくうえでの資金繰りは、常に考えなければならない部分です。経営が安定するまでは、自分自身で乗り越えなければならないことが多くのしかかってくる場合もあります。仕事が忙しいあまりに体調を崩してしまうと、経営に影響を与えかねません。

少しでもゆとりを持って仕事ができるよう、ストレスの解消方法を見つけておくことも必要です。

動物病院の開業は法人と個人事業主どちらがよい?

動物病院を開業する際、法人での開業か個人事業主での開業か迷う場合もあるでしょう。ここでは、法人と個人事業主それぞれのメリットについて解説します。どちらで開業しようか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

法人と個人事業主のどちらでも開業可能

動物病院を開業したい場合、法人または個人事業主どちらでも開業が可能です。病院の規模によって適している形態が変わるため、開業する際にそれぞれの中身を把握しておく必要があります。

自分だけではなく、誰かと共同で経営したい場合では、始めから法人として開業するケースが多いです。一方で個人事業主は病院の規模を小さい状態で始め、少しずつ拡大していくケースがあります。

それぞれ特有のメリットがあるので、自分に適した開業形態を考慮することが必要でしょう。

法人化するメリット

法人化することで、個人事業主よりも融資が通りやすくなるといったメリットがあります。これから事業を始める方や開業から2年以内の事業者を対象とした「創業融資制度」の活用で、最大3,000万円までの融資が可能です。

所得税に関しても、個人事業主の場合は収入が所得として扱われるため、収入が上がるにつれて支払う所得税も上がります。しかし、法人化している場合、売上は会社のものとして扱われ、売上から経費を差し引いた分の支払いで済むため、節税効果を得られます。

そのほかにも、自分の子どもへ動物病院を引き継ぐ際に、役員の名前を変更するだけで相続税や贈与税の支払いを抑えることも可能です。また、法人化によって社会的信用が得られ、融資を受けやすくなるといったメリットも得られます。

個人事業主のメリット

個人事業主の場合、法人化よりもコストを抑えての開業が可能です。個人事業主は社会保険への加入義務はなく、開業の届出をする際の費用もありません。

会計処理についても、法人よりは複雑ではありません。また、必要な手続きも簡単であるため、会計処理などの負担をできるだけ軽くしたい方は、個人事業主がおすすめです。

将来的には法人化を目指しているが、まずは小規模な動物病院を開業して徐々に規模を大きくしたい方も、個人事業主からスタートするとよいでしょう。

動物病院を開業する流れ

ここでは、動物病院を開業するまでの流れについて解説します。主な流れは以下のとおりです。

・開業目標やコンセプトの設定
・事業計画を立てる
・近隣のリサーチとマーケティング
・開業する土地や物件を探す
・内装や設備の工事
・集客のための宣伝
・求人・採用

開業までさまざまな工程がありますが、紹介する内容を参考にしながら進めていきましょう。

開業目標やコンセプトの設定

動物病院を開業する際、どのようなコンセプトで経営をしていくか、売上の目標、病院の規模などを明確に設定することが大切です。目標を設定することで、やるべき事を逆算して取り組めるようになります。

「患者が喜ぶ動物病院にしたい」「売上を伸ばしたい」といった漠然とした目標ではなく、数字を用いるなど具体的に設定すると、目標達成のイメージも持ちやすくなります。また、患者に提供できるサービスや予算の設定も、動物病院を運営していくにあたって重要な部分となるため、具体的に作成しましょう。

事業計画を立てる

開業目標やコンセプトが決定した後は、事業計画の作成に移ります。事業計画は銀行からの融資を受ける際にも必要となるため、具体的に作成することが重要です。

事業計画書を作成する際、開業に必要な費用などをすべて書き出し、自己資金や銀行からの借入金などで費用をまかなえるかを確認します。もし資金が足りない場合は、追加で資金調達が必要であるほか、削減できる費用がないか確認が必要です。

事業計画書に記載する目標は、短期から長期の目標を詳細に設定しましょう。

近隣のリサーチとマーケティング

動物病院を開業するエリアのリサーチも大切な作業です。近隣に別の動物病院があるか、または最寄り駅からのアクセスなど、患者が利用しやすい場所であるかを細かくチェックします。アクセスが悪いと、緊急を要する場合でも対応しにくく、患者が集まらない事態になってしまうでしょう。

自分一人では十分にリサーチができない場合、専門家を雇うことも検討しましょう。効率的にリサーチができるようになるため、開業に適した場所が見つけやすくなります。

開業する土地や物件を探す

リサーチが完了した後は、開業するための土地や物件選びに移ります。周辺環境の雰囲気や人通りの多さ、駐車場の設置の可否など、動物病院を構えるに適した場所を探す必要があります。

場所が決まった後は契約を結びますが、契約書に記載されている内容は隅々まで確認しましょう。確認を怠ってしまうと、思わぬトラブルを引き起こしてしまい、開業に支障をきたす場合もあります。

開業後は動物を扱うため、動物の鳴き声で近隣住民に迷惑がかからないよう、開業前に挨拶を済ませておくことも大切です。

内装や設備の工事

土地や物件が決定した後は、内装や設備の工事に入りますが、その際はテナント工房メディカルへの依頼がおすすめです。

テナント工房メディカルは、スタッフや患者様の導線を重視しており、デザイン性と機能性を兼ね備えた空間を提供します。これまでさまざまなクリニックの工事を担当し、蓄積されたノウハウや知識を活用して、居心地の良さを感じられる動物病院に仕上げられます。

万が一、トラブルがあった際も迅速に対応できるため、動物病院の開業を検討している方は、ぜひテナント工房メディカルをご利用ください。

集客のための宣伝

動物病院の開業が近づいてきたら、宣伝を行い集客につなげましょう。集客方法にはチラシやパンフレットの配布といったアナログな手法から、ホームページやSNSの活用などさまざまです。

とくに、ホームページやSNSでの宣伝に力を入れることをおすすめします。動物病院のホームページを作成し、SNS上にホームページのリンクを貼り付けて拡散することで、多くの人に存在を知ってもらうことが可能です。

ホームページには診療時間やアクセスのほかに、特徴や設備の紹介などを盛り込んで動物病院の雰囲気を感じられるような形にするとよいでしょう。

求人・採用

動物病院を運営するためには、受付スタッフや診察をサポートするための助手が必要です。求人サイトやフリーペーパーを活用して求人広告を掲載し、応募者に対して採用試験を行います。

動物病院では接客など患者への対応なども重要となるため、採用試験では応募者の人柄ややる気をチェックします。患者が長く利用してくれるためには、スタッフの態度も大きく関わってくるため、採用は慎重に行いましょう。

動物病院を成功させるポイント

動物病院の運営を成功させるためのポイントは、主に以下の3点です。

・事業計画や資金計画を慎重に行う
・情報収集を怠らない
・信頼できる相談先を決めておく

上記について詳しく解説しますので、しっかりとポイントを押さえましょう。

事業計画や資金計画を慎重に行う

事業計画や資金計画は慎重に立てる必要があります。開業前には周辺エリアのリサーチや、患者が求めているものなどの分析が重要です。早く規模を大きくして売上を伸ばしたいと考えてしまいがちですが、すぐに成長することは難しいため、資金繰りや自己資金の把握などを慎重に行うようにしましょう。

会計士や行政書士への相談や依頼をすることで、具体的な計画の作成も可能になるのでおすすめです。

情報収集を怠らない

開業するエリアに動物病院があるか、交通アクセスに優れている立地であるかなど、開業に向けて情報収集を徹底する必要があります。リサーチを進めることで、開業後に集客に違いが出るほか、突発的なトラブルへの対応も可能です。

情報収集そのものは大変ですが、長く動物病院を運営していくためには必須の作業なので、納得がいくまで調べましょう。

信頼できる相談先を決めておく

勤務医の場合、同じ病院内で働いている人に相談が可能です。しかし、開業する場合は自分自身でさまざまなことに対応する必要があるため、相談しにくい環境になりやすいでしょう。開業について困ったことが起きた場合、税理士や社会保険労務士、コンサルタントなど相談できる相手を持つことをおすすめします。

経営方針についての悩みや、開業に向けてサポートをお願いしたい時に相談できる相手がいることで、開業に向けての作業もスムーズに進みます。

まとめ

今回は、動物病院を開業するにあたってのメリットやデメリット、開業までの流れについて解説しました。

動物病院を開業するメリットには、収入が増える可能性があるほか、自分自身が働きやすい環境が作れるといったものがあります。一方で、赤字のリスクや業務に関する負担が大きくなりやすいなどのデメリットがある点に注意が必要です。

開業の際には事業計画の作成や開業目標などの設定を明確にし、患者のニーズに適した動物病院を開業しましょう。

テナント工房メディカルでは、スタッフや患者様が安心して利用できるクリニック作りのお手伝いをいたします。スムーズな導線づくりを意識し、落ち着いた空間作りを心がけていますので、動物病院の開業を検討している方は、ぜひご利用ください。

 

Point
歯科医院の内装で気を付けるべきポイント

歯科医院の内装では、また行きたくなる「居心地のよさ」が重要です。診療ブースを個室化したり、動線として患者様どうしがすれ違わないようにしたりと、プライバシー保護や感染症対策をきちんと行っていることも居心地の良さにつながります。

また、木目調の壁や観葉植物などの自然を感じさせる要素を取り入れることもあります。 ほかの診療科と比べて、歯科は患者様に恐怖心を抱かれてしまいやすい特徴があるため、患者様が少しでもリラックスしやすく、待ち時間を快適に過ごせる工夫として、温かみのあるデザインを取り入れるのもおすすめです。

歯科医院の内装イメージ3
歯科医院の内装イメージ1
歯科医院の内装イメージ2

Point
小児科の内装で気を付けるべきポイント

小児科の内装では、小さい子どもも安全に過ごせるように「安全面への配慮」が重要です。床や壁にやわらかくクッション性のある素材を使用し、柱や受付カウンターは曲線を描くような設計にして、椅子や収納棚などの家具は角のないものを選びましょう。どうしても角ができてしまう場合は、クッション材を設置して安全性を確保することもあります。

また、少しでも子どもの不安を和らげるために、親しみやすい雰囲気づくりも必要です。淡い色彩や、動物や植物をモチーフにしたイラストなどを取り入れて、緊張感を和らげる工夫をしましょう。

小児科の内装イメージ1
小児科の内装イメージ2
小児科の内装イメージ3

Point
美容外科の内装で気を付けるべきポイント

美容クリニックの内装では、「安心感と落ち着きのある空間」であることが重要です。来院される方の多くは、自身が変化することに期待を抱くとともに、不安も感じています。少しでも不安な気持ちを和らげるためには、安心感のある空間が求められるでしょう。また、施術が長くなることも多いため、患者が長時間滞在できる環境を目指して、落ち着きのある内装を意識することが大切です。

また、施術後に化粧直しをすることも考えられます。美意識の高い方が利用されると想定し、充実したパウダールームを完備しましょう。施術前後に使用することが多いので、患者のひと息つける場としても有効です。清潔感や使いやすさを重視した内装は、患者の満足度向上にも繋がります。

美容外科の内装イメージ1
美容外科の内装イメージ2
美容外科の内装イメージ3

Point
整骨院の内装で気を付けるべきポイント

整骨院の内装では、体の不調を治しにくる場所であるため「リラックスできる空間」であることが重要です。安心できる空間を作るためには、お客様のターゲット層を決めましょう。ターゲットの年代によっても、落ち着きを感じる色味やデザインが異なります。

病院のような白い壁紙に明るい照明という空間は、堅苦しさを感じさせることもあるので、気をつけましょう。整骨院では清潔感がありリラックス効果もあるブルーの内装がよく使われます。

整骨院の内装イメージ1
整骨院の内装イメージ2
整骨院の内装イメージ3

Point
鍼灸院の内装で気を付けるべきポイント

鍼灸院の内装では、お客様がリラックスできる空間である必要があるため、「開放感のあるレイアウト」が重要です。ほかのお客様との距離が近いと、緊張感や不快感を与えやすいです。機材や家具などは威圧感を与えないよう背丈の低いものにしたり、ベッドとベッドの間は圧迫感を軽減してくれるカーテンで仕切るようにしたりするなど、開放感を感じさせるために工夫をしましょう。

また、鍼灸院は電気器具を多く使用するためコンセントの配置やカルテの収納場所などを含めたスタッフが働きやすい動線づくりも考える必要があります。

鍼灸院の内装イメージ1
鍼灸院の内装イメージ2
鍼灸院の内装イメージ3

Point
産婦人科の内装で気を付けるべきポイント

産婦人科の内装で気を付けるべきポイント 産婦人科の内装では、「リラックスできる空間づくり」が重要です。妊婦さんが安全に移動しやすいゆとりのある動線や清潔感のある待合室、温かみのあるデザインを取り入れたり、トイレやパウダールームを充実させるのもおすすめです。

また、女性のデリケートな面であることから、プライバシーに配慮した空間にすることも大切です。診療室や内診室での会話が漏れないようにしたり、診療内容によってはクリニック内でエリアを分けたり、入り口を別にしたりすることを考えることも必要となります。

産婦人科の内装イメージ3
産婦人科の内装イメージ1
産婦人科の内装イメージ2

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