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クリニック開業に重要な土地選びのポイントを解説!診療圏調査の方法など

Category:お役立ち情報

「クリニックを開業したいけれど、どのような土地を選べばよいかわからない」と悩んでいる人も多いでしょう。せっかく開業するのであれば、長く、安定的に経営が続けられる場所を選びたいところです。

実は、クリニック開業の一連の流れのなかでも、土地選びは集患を左右する大きな要素とされています。そこで今回は、クリニックを開業する際に欠かせない「診療圏調査」から重要な土地選びのポイントまで、わかりやすく解説します。

土地選びがクリニックの集患につながる

クリニックを新規開業する際の立地条件は、集患に大きな影響を与える要素です。開院はしたものの、ほとんど患者が来ないようでは、存続が危ぶまれる状況に陥ってしまいます。

とくに立ち上がりの集患は、立地のよしあしに左右されやすい部分であり、オープン時から来院が見込める土地選びが求められます。好立地を選ぶためには、以下の3点に注目するとよいでしょう。

人口の数・属性
交通利便性
将来性

まず、開業エリアにターゲット層が住んでいなければ、集患は期待できません。さまざまな交通手段が揃っていれば、より幅広い人たちが通院しやすくなります。

一度開業すると、簡単にはその土地から動けないため、将来的な人口推移の見込みや都市開発なども考慮する必要があるでしょう。

診療圏調査とは

クリニックの土地選びにおいて、重要な指標となるのは「診療圏調査」です。診療圏調査とは、クリニック開業地を中心とする患者が訪れやすい範囲(診療圏)を設定し、そこで開業した場合の一日当たりの来患見込み数を算出するマーケティング手法です。

人口の数や属性、競合状況なども加味されており、開業予定地のポテンシャルを知るバロメーターになります。

診察圏調査の方法

簡単な診療圏調査の手順は、以下の通りです。

1.診療圏を設定する
開業候補地から「同心円の距離」もしくは「車での到達時間」で診療圏を設定します。いずれを選ぶかは、地域の特性によって異なります。

診療圏の広さは、診療科目から判断します。体調悪化時、すぐに利用したい一般内科なら狭めに設定しましょう。特定の疾患に特化するマイナー科の場合には、広めに設定してもかまいません。

2.推定患者数を算出する
推定患者数は、
「エリア人口×受療率÷(科目別競合医院数+1(=自院))」
の基本式から算出可能です。

3.競合数やアクセス状況を加味する
競合となりうる医療機関がいくつあるのか、クリニックまでの交通手段数や利便性などの情報も含めます。

診療圏調査は、医師自身での算出も可能ではありますが、データの正確性が重要な調査であることを考えると、専門業者へ依頼がベターでしょう。

クリニック開業に向いている立地とは

ここでは、クリニック開業に向いている土地に共通する特徴をピックアップして紹介します。診療圏調査の結果とあわせて確認しておきましょう。

存在を認知されやすい場所が有利

集患を期待するなら、ターゲットの目に入りやすい場所にあればあるほど有利です。人通りの多さはもちろん、ターゲット層の動線上にあるかも要チェックポイントになります。

都心部で交通網の発達したエリアでは、駅からの近さが重要です。駅から目に入る位置にあれば、進行方向上ではなくても利用してもらえる可能性があります。

郊外であれば、地域住民がよく利用する道路や、スーパーから目につく場所が理想的でしょう。日常生活圏内の目立つ場所にあれば、頭の片隅に印象が残り、いざというときに思い浮かべられやすくなります。

競合が少ない場所であるかも重要

競合が少ない場所で開業すれば、必然的に地域住民に選ばれる可能性は高まります。競合数は、開業候補エリアのニーズを表しているともいえるでしょう。

ただし、診療圏調査で示される競合数をそのまま鵜呑みにするのは危険です。単純に現在開設している医療機関としてカウントされているもののなかには、まもなく閉院予定である医院も含まれている可能性があります。

また、あまりに地域需要が高く、同診療科のクリニックがもうひとつ開院しても十分な集患が見込めるケースも存在します。正確な競合数は、実態を確認してから判断するようにしましょう。

土地探しもサポートしてくれる業者がおすすめ

土地探しからクリニック開業を目指す場合には、クリニックの開業支援を得意とする業者に依頼するのがおすすめです。なぜなら、クリニックの土地探しには、一般住宅の土地探しとは異なる確認点があるためです。

土地のなかは、法令によって用途が限定されているものがあります。クリニックの開業が認められていなかったり、建設条件が定められていたりするケースがあるのです。

クリニックの開業を専門とする業者のサポートがあれば、効率的でスムーズな土地探しが実現します。

適切な土地選びの次は、クリニックの店舗デザインで取り入れるべきポイントをご紹介します。

まとめ

クリニック開業のための土地選びは、集患にも大きな影響を及ぼすステップです。安定した集患を確保するためには、入念で正確なリサーチが求められます。

診療圏調査というマーケティング手法を使えば、集患に欠かせない要素も含めて、その土地のポテンシャルを把握できます。

ただし、競合クリニックの実態や、人から認知されやすいかどうかといった点は、数値だけでは判断しづらい部分です。最終的には、現地にて人が判断する必要もあるでしょう。

クリニックを開業するためには、土地探しのほかにも多くの重要な手続きや工程があります。土地探しも含め、総合的にクリニック開業をサポートする業者を上手に活用し、スムーズな開業を目指しましょう。


Point
歯科医院の内装で気を付けるべきポイント

歯科医院の内装では、また行きたくなる「居心地のよさ」が重要です。診療ブースを個室化したり、動線として患者様どうしがすれ違わないようにしたりと、プライバシー保護や感染症対策をきちんと行っていることも居心地の良さにつながります。

また、木目調の壁や観葉植物などの自然を感じさせる要素を取り入れることもあります。 ほかの診療科と比べて、歯科は患者様に恐怖心を抱かれてしまいやすい特徴があるため、患者様が少しでもリラックスしやすく、待ち時間を快適に過ごせる工夫として、温かみのあるデザインを取り入れるのもおすすめです。

歯科医院の内装イメージ3
歯科医院の内装イメージ1
歯科医院の内装イメージ2

Point
小児科の内装で気を付けるべきポイント

小児科の内装では、小さい子どもも安全に過ごせるように「安全面への配慮」が重要です。床や壁にやわらかくクッション性のある素材を使用し、柱や受付カウンターは曲線を描くような設計にして、椅子や収納棚などの家具は角のないものを選びましょう。どうしても角ができてしまう場合は、クッション材を設置して安全性を確保することもあります。

また、少しでも子どもの不安を和らげるために、親しみやすい雰囲気づくりも必要です。淡い色彩や、動物や植物をモチーフにしたイラストなどを取り入れて、緊張感を和らげる工夫をしましょう。

小児科の内装イメージ1
小児科の内装イメージ2
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美容外科の内装で気を付けるべきポイント

美容クリニックの内装では、「安心感と落ち着きのある空間」であることが重要です。来院される方の多くは、自身が変化することに期待を抱くとともに、不安も感じています。少しでも不安な気持ちを和らげるためには、安心感のある空間が求められるでしょう。また、施術が長くなることも多いため、患者が長時間滞在できる環境を目指して、落ち着きのある内装を意識することが大切です。

また、施術後に化粧直しをすることも考えられます。美意識の高い方が利用されると想定し、充実したパウダールームを完備しましょう。施術前後に使用することが多いので、患者のひと息つける場としても有効です。清潔感や使いやすさを重視した内装は、患者の満足度向上にも繋がります。

美容外科の内装イメージ1
美容外科の内装イメージ2
美容外科の内装イメージ3

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整骨院の内装で気を付けるべきポイント

整骨院の内装では、体の不調を治しにくる場所であるため「リラックスできる空間」であることが重要です。安心できる空間を作るためには、お客様のターゲット層を決めましょう。ターゲットの年代によっても、落ち着きを感じる色味やデザインが異なります。

病院のような白い壁紙に明るい照明という空間は、堅苦しさを感じさせることもあるので、気をつけましょう。整骨院では清潔感がありリラックス効果もあるブルーの内装がよく使われます。

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整骨院の内装イメージ2
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鍼灸院の内装で気を付けるべきポイント

鍼灸院の内装では、お客様がリラックスできる空間である必要があるため、「開放感のあるレイアウト」が重要です。ほかのお客様との距離が近いと、緊張感や不快感を与えやすいです。機材や家具などは威圧感を与えないよう背丈の低いものにしたり、ベッドとベッドの間は圧迫感を軽減してくれるカーテンで仕切るようにしたりするなど、開放感を感じさせるために工夫をしましょう。

また、鍼灸院は電気器具を多く使用するためコンセントの配置やカルテの収納場所などを含めたスタッフが働きやすい動線づくりも考える必要があります。

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鍼灸院の内装イメージ2
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産婦人科の内装で気を付けるべきポイント

産婦人科の内装で気を付けるべきポイント 産婦人科の内装では、「リラックスできる空間づくり」が重要です。妊婦さんが安全に移動しやすいゆとりのある動線や清潔感のある待合室、温かみのあるデザインを取り入れたり、トイレやパウダールームを充実させるのもおすすめです。

また、女性のデリケートな面であることから、プライバシーに配慮した空間にすることも大切です。診療室や内診室での会話が漏れないようにしたり、診療内容によってはクリニック内でエリアを分けたり、入り口を別にしたりすることを考えることも必要となります。

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産婦人科の内装イメージ1
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