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快適な産婦人科にするための内装デザインのポイントと注意点

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快適な産婦人科にするための内装デザインのポイントと注意点

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産婦人科の内装デザインでは、他の診療科とは異なる工夫や患者への配慮が求められます。とくに女性と赤ちゃんの心身を守る、安心・快適な医院づくりを意識することが大切です。

この記事では、産婦人科における内装デザインの重要性や、内装デザインに取り入れたいポイント、設計事務所や内装会社に依頼する際の注意点を紹介します。

 

≪産婦人科の内装デザインの重要性とは?≫

産婦人科の内装デザインが重要である理由は3つあります。

  • 1.女性と赤ちゃんが安心して過ごせるから
  • 2.医療スタッフが働きやすくなるから
  • 3.他院との差別化につながるから

 

1.女性と赤ちゃんが安心して過ごせるから

産婦人科の主な利用者は、これから妊娠・出産を控える女性や、生まれたばかりの赤ちゃんです。居心地の良い空間デザインを実現することで、女性と赤ちゃんが安心・快適に過ごせる医院づくりにつながります。

 

2.医療スタッフが働きやすくなるから

産婦人科の内装デザインは、医療スタッフの働きやすさにも影響します。医療スタッフの作業動線を考慮して内装デザインを考えることで、無駄な移動が減り、診察や検査をスムーズに実施できます。また医療スタッフを守るため、感染対策にも配慮した医院づくりに取り組みましょう。

 

3.他院との差別化につながるから

利用者に感動を届ける内装デザインを実現することで、他院との差別化につながります。例えば、赤ちゃんとの対面にふさわしい分娩室の空間演出や、産後のつらい時期を快適に過ごせる産後ケア室のデザインなど、女性の方が「この産婦人科を利用したい!」と感じるようなアイデアを取り入れましょう。

 

≪産婦人科の内装デザインのポイントを院内の施設別に解説≫

ここでは、産婦人科の内装デザインのポイントを院内の施設ごとに解説します。

  • ●待合室
  • ●診察室と処置室
  • ●分娩室
  • ●入院室・産後ケア室
  • ●トイレと洗面所

 

待合室

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待合室の内装デザインでは、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  • 1.リラックスできる空間づくり
  • 2.インフォメーションスペースの配置
  • 3.子ども連れの方への配慮

 

1.リラックスできる空間づくり

待合室は、これから診察や処置を受ける方が、不安を抱えながら待ち時間を過ごす場所です。産婦人科の場合、子どもや赤ちゃんの利用も想定されます。大人も子どももリラックスして過ごせる内装デザインを意識しましょう。

 

2.インフォメーションスペースの配置

待ち時間の間、利用者に情報を提供するインフォメーションスペースは、産前・産後の方でも利用しやすいような場所に配置しましょう。デジタルサイネージの導入もおすすめです。利便性が高いだけだけでなく、待合室のスペースを削減できるため、より自由なレイアウトを実現できます。

 

3.子ども連れの方への配慮

子ども連れで受診する方に配慮した内装デザインを取り入れましょう。清潔さや快適さが感じられる空間演出はもちろん、転んで怪我をしないような安全対策も必要です。また遊び盛りの子どもが楽しく待ち時間を過ごせるよう、キッズコーナーの設置も検討するとよいでしょう。

 

診察室と処置室

診察室・処置室の内装デザインでは、以下の4つのポイントを意識しましょう。

  • 1.患者のプライバシー確保
  • 2.リラックスできる照明や空間づくり
  • 3.機能性と美しさの両立
  • 4.備品の収納や効率的な配置

 

1.患者のプライバシー確保

診察室・処置室は、患者のプライバシーを確保する必要があります。壁面は間仕切りではなく、天井まで隙間がない完全個室にすることで、他の利用者やスタッフの視線が気にならなくなります。また声が隣の部屋に聞こえないように、防音性の高い素材を採用したり、小さな音量でBGMを流したりするとよいでしょう。

 

2.リラックスできる照明や空間づくり

診察・処置を受ける患者の方が、リラックスできる照明や空間設計も重要です。柔らかい色温度の照明や、不安や緊張を和らげる色調の内装デザインを採用すると、女性や赤ちゃんが安心して過ごせます。

 

3.機能性と美しさの両立

内装デザインの美しさだけでなく、現場の医療スタッフが働きやすいように、機能性・使いやすさを意識して建物の構造や空間演出を考えましょう。患者とスタッフがともに快適に過ごせるような内装デザインが理想的です。

 

4.備品の収納や効率的な配置

ガーゼや包帯、衛生材料、マスク、使い捨て手袋、聴診器やペンライトなど、診察室・処置室で使用する備品の使いやすい収納スペースを設置しましょう。また医療機器・設備を実際に利用した場合をイメージし、効率良く配置することも大切です。

 

分娩室

分娩室の内装デザインでは、以下の4つのポイントを意識しましょう。

  • 1.清潔感と安心感を与える設計
  • 2.プライバシーとパーソナルスペースの確保
  • 3.清掃やメンテナンスのしやすさ
  • 4.使いやすい設備の導入や配置

 

1.清潔感と安心感を与える設計

分娩室では、出産を控えた方が安心・快適に過ごせるような内装デザインを意識する必要があります。ストレスを緩和させる柔らかな色彩や、妊婦さんに直接光が当たらない間接照明の導入が効果的です。また産まれたばかりの赤ちゃんは抵抗力が弱いため、清潔さや感染対策にも気を配りましょう。

 

2.プライバシーとパーソナルスペースの確保

分娩室においても、妊婦さんのプライバシーに配慮した内装デザインが必要です。出産までの間、リラックスして過ごせるように、パーソナルスペースを確保できる個室も用意するとよいでしょう。近年の産婦人科では、陣痛から分娩までの体の負担を少なくするため、陣痛室と分娩室が一体化したLDR室を導入するクリニックが増えつつあります。

 

3.清掃やメンテナンスのしやすさ

分娩室の壁や床には、汚れが発生してもすぐに拭き取れるような内装材を採用しましょう。また妊婦さんが匂いを感じにくくするため、消臭効果の高い内装材も広く利用されています。

 

4.使いやすい設備の導入や配置

妊婦さんの負担をできるだけ軽減するため、出産を間近に控えた方でも使いやすい設備の導入や配置を意識しましょう。とくにベッドは、高さを変えられるリクライニング式のものや、そのまま分娩台になるタイプのものを採用するとよいでしょう。水中出産に対応しているクリニックの場合は、妊婦の方でも楽に使えるような浴槽を導入する必要があります。

 

入院室・産後ケア室

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入院室・産後ケア室の内装デザインでは、以下の2つのポイントを意識しましょう。

  • 1.利用者が快適に過ごせる設備と家具
  • 2.清潔感が続くデザイン

 

1.利用者が快適に過ごせる設備と家具

入院室・産後ケア室では、利用者の快適さに配慮した内装デザインが求められます。産後のつらい時期をゆったりと過ごせる洗面台・シャワー・トイレ・冷蔵庫などの設備や、インターネットが使えるWi-Fi環境を導入するとよいでしょう。また入院室・産後ケア室に続くエレベーターも、妊婦さんやご家族の待ち時間を少なくするため、専用の直通エレベーターにすると便利です。

 

2.清潔感が続くデザイン

入院室・産後ケア室では、ホテルのような清潔感のある内装デザインに人気があります。産後はホルモンバランスの変化により、心身が不安定になることが多い時期です。快適に休養できるよう、清潔で過ごしやすい環境を提供しましょう。

 

トイレと洗面所

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トイレ・洗面所の内装デザインでは、以下の2つのポイントを意識しましょう。

  • 1.バリアフリーへの対応
  • 2.消臭や防音などの工夫

 

1.バリアフリーへの対応

産婦人科のトイレ・洗面所では、バリアフリー対応が求められます。出産を控えた方や、産後ケアが必要な方がスムーズに利用できるよう、十分な広さを確保しましょう。転倒防止のため、手すりの設置も必要です。

 

2.消臭や防音などの工夫

トイレ・洗面所の使用中に、匂いや音が気にならないように工夫しましょう。例えば、音漏れを防ぐために流水音発生器を設置したり、匂いの原因物質が付着しにくい壁紙や床材を採用したりするといった対策が考えられます。

 

≪内装デザインを依頼する前に知っておきたい注意点3つ≫

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産婦人科をはじめとしたクリニックの内装デザインは、設計事務所や内装会社に依頼することが一般的です。ここでは、内装デザインを依頼する前に知っておきたい注意点を3つ紹介します。

  • 1.デザインコンセプトを明確化しておく
  • 2.大まかな予算を決めておく
  • 3.クリニックの施工実績が豊富な業者を選ぶ/li>

 

1.デザインコンセプトを明確化しておく

クリニックの内装デザインは、打ち合わせの際の相談内容に基づき、担当のデザイナーやインテリア設計士と二人三脚で決めていきます。「こんな産婦人科を実現したい!」という希望がある場合は、デザインコンセプトを明確化し、担当者に伝えておくとよいでしょう。

 

2.大まかな予算を決めておく

クリニックの内装デザインを依頼する前に、大まかな予算を決めておくことが大切です。あらかじめ予算の金額を伝えておくと、予算の範囲内で実現できるアイデアを提案してもらえます。予算を抑えたい場合は、複数の設計事務所や内装会社に見積もりを依頼する「相見積もり」を行うとよいでしょう。

 

3.クリニックの施工実績が豊富な業者を選ぶ

設計事務所や内装会社によって、得意分野が異なります。例えば、飲食店の内装が得意な業者もあれば、オフィスデザインが専門の業者もあります。産婦人科を開業する方は、病院・クリニックの施工実績が豊富な業者を選ぶとよいでしょう。病院・クリニックに関する法規制や、医療スタッフの動線を考慮した内装デザインが可能です。

 

≪まとめ:産婦人科のクリニック開業なら、内装デザインで差別化を!≫

産婦人科を開業するなら、内装デザインにこだわりましょう。女性や赤ちゃんが安心・安全に過ごせるだけでなく、現場の医療スタッフの働きやすさにも大きく影響します。待合室や診察室、分娩室、産後ケア室、トイレや洗面所など、院内の施設ごとの注意点も知っておきましょう。利用者に喜ばれる医院づくりには、設計事務所や内装会社選びも重要です。

 

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