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美容クリニックの開業費用はいくら?内訳から費用を抑えるポイントまで徹底解説|テナント工房メディカル

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美容クリニックの開業を志す先生方にとって、最初の大きなハードルが「費用」の問題です。「一体いくら必要なのか」「自己資金はどれくらいいるのか」「どうやって資金を集めればいいのか」など、疑問や不安は尽きないでしょう。

美容クリニックは他の診療科に比べて初期投資が高額になりやすい傾向があり、綿密な資金計画が成功の鍵を握ります。

本記事では、美容クリニックの開業に必要な費用の総額から具体的な内訳、賢い資金調達の方法、そしてコストを抑えるための実践的なポイントまで、網羅的に解説します。この記事を最後まで読めば、資金計画への不安が解消され、開業に向けた具体的な一歩を踏み出せるはずです。

 

 

美容クリニックの開業にかかる費用の総額

美容クリニックの開業にかかる費用の総額

美容クリニックを開業するためには、一体どれくらいの資金が必要になるのでしょうか。まず、全体像を把握するために、費用の総額と他の診療科との比較について解説します。

【関連記事】クリニック開業の資金はいくら必要?調達方法と自己資金の目安を解説|テナント工房メディカル – クリニックの設計・内装デザインならテナント工房メディカル

 

開業費用の相場は5,000万円~1億円

美容クリニックの開業に必要な資金は、一般的に5,000万円から1億円程度が相場とされています。もちろん、これはクリニックの規模や立地、導入する医療機器の種類や数によって大きく変動します。

例えば、都心の一等地に広いスペースを確保し、最新の高額な医療機器を複数導入する場合は1億円を超えることも珍しくありません。

一方で、郊外の小規模な物件で、施術メニューを絞って必要最低限の機器でスタートする場合は、5,000万円に近い金額で開業することも可能です。

 

他の診療科と比較して費用が高額になる理由

なぜ美容クリニックの開業費用は、他の診療科に比べて高額になるのでしょうか。いくつかの診療科の開業費用と比較してみましょう。

診療科

開業費用の目安

美容クリニック

5,000万円~1億円

内科

5,000万~8,000万円

皮膚科

2,000万~6,000万円

心療内科・精神科

1,500万~2,500万円

 

上記のように、心療内科などと比較すると大きな差があることがわかります。費用の差を生む主な理由は、以下の3点です。

  1. 1.高額な医療機器
    シミ取りやたるみ改善に使用されるレーザー機器や、痩身用の機器などは、一台で数千万円することも珍しくありません。最新の機器は集患力に直結するため、導入競争が激しくなりがちです。
  2. 2.好立地の物件取得費
    美容クリニックは、ターゲット層がアクセスしやすい都心部や駅近の商業エリアに開業することが多いため、物件の賃料や敷金・礼金が高額になります。
  3. 3.内装へのこだわり
    患者は医療サービスだけでなく、非日常的で高級感のある空間も求めています。そのため、内装デザインやインテリアにこだわる必要があり、工事費用がかさむ傾向にあります。

 

【一覧表】美容クリニック開業に必要な初期費用の内訳

開業費用の総額を把握したところで、次にその具体的な内訳を見ていきましょう。初期費用は大きく分けて「物件取得費」「内装・設備工事費」「医療機器・備品購入費」「広告宣伝費」「採用・人件費」に分類されます。

費用項目

金額の目安

備考

物件取得費

1,000万円~2,000万円

敷金・礼金・仲介手数料・前家賃など。
立地や広さで大きく変動する。

内装・設備工事費

2,500万円~3,000万円

デザインや導入する設備によって変動する。
高級感を出すほど高くなる。

医療機器・備品購入費

2,000万円~3,500万円

開業費用の中で最も大きな割合を占める項目の一つ。

広告宣伝費・Webサイト制作費

500万円前後

Web広告、パンフレット作成、Webサイト制作など、開業当初の集患に不可欠。

採用・人件費

200万円~

求人広告費や、開業前の研修期間中のスタッフ給与など。

その他諸経費

500万円前後

電子カルテ導入費、医師会入会金、ユニフォームや消耗品の購入費など。

 

物件取得費(敷金・礼金など)

物件取得費は、テナントを借りる際に最初に必要となる費用です。主に敷金(保証金)、礼金、仲介手数料、前家賃などが含まれます。都心部では家賃が高いため、敷金だけで数百万から1,000万円以上になることもあります。

 

内装・設備工事費

内装・設備工事費

美容クリニックでは、患者のプライバシーに配慮した動線設計や、高級感・清潔感のある内装が求められます。カウンセリングルームや施術室、パウダールームなど、必要な部屋数も多くなるため、坪単価が高くなる傾向にあります。

 

医療機器・備品購入費

レーザー機器、光治療器、イオン導入器、皮膚診断システムなど、提供する施術メニューに応じた医療機器の導入が必要です。どの機器を選ぶかによって、費用は大きく変動します。その他、診察台や滅菌機、PC、家具などもこの費用に含まれます。

 

広告宣伝費・Webサイト制作費

競合の多い美容クリニック市場で成功するためには、開業当初からの集患が非常に重要です。Webサイトの制作、リスティング広告やSNS広告といったWebマーケティング費用、クリニックのパンフレットや診察券の作成費用など、多額の広告宣伝費が必要となります。

 

採用・人件費

看護師やカウンセラー、受付スタッフなどを採用するための求人広告費や人材紹介会社への手数料が必要です。開業前の研修期間中もスタッフへの給与が発生するため、その分も見込んでおく必要があります。

 

開業後の経営を支える「運転資金」の重要性

初期費用とは別に、開業直後のクリニック経営を安定させるために不可欠なのが「運転資金」です。開業してすぐに患者が殺到し、黒字経営になるケースは稀です。多くの場合、開業から数ヶ月間は赤字が続くことを想定しておく必要があります。

【関連記事】美容クリニック開業を成功に導く!資金から集客までの全手順を解説|テナント工房メディカル – クリニックの設計・内装デザインならテナント工房メディカル

 

運転資金の目安は最低3ヶ月から半年分

安心して経営に集中するためにも、運転資金は月々の経費の最低3ヶ月分、できれば半年分を用意しておくことが推奨されます。開業当初は収入が不安定な中で、家賃や人件費、広告費などの固定費は毎月発生します。

この運転資金がショートすると、必要な投資ができなくなったり、最悪の場合、経営が立ち行かなくなってしまったりする可能性もあります。

 

運転資金の具体的な内訳

運転資金には、以下のような項目が含まれます。事前にシミュレーションを行い、毎月どれくらいの支出があるのかを正確に把握しておくことが大切です。

運転資金の内訳項目

説明

人件費

スタッフの給与、賞与、社会保険料など。

賃料

テナントの家賃。毎月発生する大きな固定。

医薬品・消耗品費

注射や点滴の薬剤、化粧品、ガーゼなどの仕入れ費用。

広告宣伝費

Web広告の運用費や、情報誌への掲載料など継続的に発生する。

水道光熱費・通信費

電気、水道、ガス、インターネット回線などの費用。

リース料・借入返済

医療機器のリース料や、開業資金の借入金の返済。

 

美容クリニック開業における資金調達の選択肢

美容クリニック開業における資金調達の選択肢

開業に必要な費用の全体像が見えてきたところで、次にその資金をどのように調達するかを考えなければなりません。全額を自己資金で賄うケースは少なく、多くは融資との組み合わせになります。

 

自己資金で賄うべき範囲

金融機関から融資を受ける際、一定額の自己資金を用意していることが審査における信頼につながります。一般的には、開業資金総額の1割~2割程度の自己資金を準備することが望ましいとされています。

例えば、開業資金が7,000万円の場合、700万円~1,400万円が自己資金の目安となります。計画的に貯蓄を進めておくことが重要です。

 

日本政策金融公庫からの融資

日本政策金融公庫は、政府系の金融機関であり、中小企業や小規模事業者の支援を目的としています。

新規開業のクリニックに対しても比較的低金利で融資を行っており、多くの開業医が最初に相談する融資先の一つです。審査期間を鑑みて、物件契約などを進める前に早めに相談を開始しましょう。

【参考】:日本政策金融公庫

 

銀行など民間金融機関からの融資

メガバンクや地方銀行、信用金庫などもクリニックの開業資金融資を取り扱っています。特に、地域の金融機関は地域医療への貢献という観点から、融資に積極的な場合があります。

金利や返済期間、担保の有無などの条件は金融機関によって様々です。複数の金融機関に相談し、自身の事業計画に最も適した条件の融資を選びましょう。

 

リース契約の活用

高額な医療機器を一度に購入するのではなく、リース契約を利用することで初期費用を大幅に抑えられます。

リースであれば、月々の支払いが発生しますが、購入に比べて多額の現金が手元からなくなることを防げます。最新の機器を導入しやすく、固定資産税がかからないといったメリットもあります。

 

開業費用を賢く抑えるための5つのポイント

開業費用を賢く抑えるための5つのポイント

開業費用は高額になりがちですが、工夫次第でコストを抑えることは可能です。ここでは、費用を賢く削減するための5つのポイントを紹介します。

 

ポイント1:居抜き物件の活用を検討する

居抜き物件とは、前のテナントが使用していた内装や設備が残ったままの物件のことです。以前にクリニックとして利用されていた物件であれば、内装工事費を大幅に削減できる可能性があります。

ただし、自身のクリニックのコンセプトに合わない場合や、設備の老朽化が進んでいる場合は、かえって改修費用が高くつくこともあるため、慎重な見極めが必要です。

 

ポイント2:医療機器は中古やリースも視野に入れる

全ての医療機器を最新・新品で揃える必要はありません。

施術の根幹に関わる重要な機器は新品を導入し、その他の機器については中古品やリースを検討することで、数百万単位でのコスト削減が可能です。中古品を専門に扱う業者や、開業支援を行うコンサルタントに相談してみるのも良いでしょう。

 

ポイント3:クラウド型の電子カルテを選ぶ

電子カルテには、院内にサーバーを設置する「オンプレミス型」と、インターネット経由で利用する「クラウド型」があります。オンプレミス型は初期費用として数百万円かかることが多いですが、クラウド型はサーバー設置が不要なため、初期費用を数万円から数十万円に抑えられます。ランニングコストも比較的安価なため、小規模なクリニックに適しています。

 

ポイント4:開業コンサルタントに相談する

開業準備には専門的な知識が多岐にわたって必要です。開業コンサルタントに依頼すると費用はかかりますが、事業計画の策定から資金調達、物件選定、業者との価格交渉まで、開業に関するあらゆるプロセスをサポートしてくれます。

結果として、自身で手探りで進めるよりも時間的・金銭的なコストを削減できる場合があります。

 

ポイント5:補助金・助成金の情報を収集する

国や地方自治体は、新規開業や雇用促進、IT導入などを支援するための様々な補助金・助成金制度を設けています。返済不要の資金であるため、活用できれば大きな助けとなります。

制度によって要件や申請時期が異なるため、自身のクリニックが対象となる制度がないか、こまめに情報をチェックすることが重要です。

【参考】:小規模事業者持続化補助金(創業型)について | 中小企業庁

【参考】:雇用関係助成金一覧|厚生労働省

 

失敗しないための美容クリニック開業までの流れ

資金計画と並行して、開業までの全体的なスケジュールを把握しておくことも大切です。ここでは、開業準備の基本的な流れを8つのステップで解説します。

ステップ

主な内容

手順1

コンセプトの決定と事業計画書の作成:どのような患者に、どのような医療を提供したいのかを明確にする。

手順2

資金調達の実行:事業計画書をもとに金融機関と交渉し、融資を申し込む。

手順3

診療圏調査と物件の選定:ターゲット層が多く、競合が少ないエリアを探し、物件を契約する。

手順4

内装設計と工事:コンセプトに基づいた内装デザインを決め、施工業者に依頼する。

手順5

医療機器と備品の選定:施術メニューに合わせて必要な機器や備品を発注する。

手順6

スタッフの採用と研修:看護師や受付スタッフなどを募集・採用し、開業に向けた研修を行う。

手順7

保健所や厚生局への各種届出:クリニック開設届など、法的に必要な申請手続きを済ませる。

手順8

集患のためのマーケティング活動:開業前からWebサイトや広告を活用し、クリニックの認知度を高める。

 

手順1:コンセプトの決定と事業計画書の作成

まず、「誰に」「何を」「どのように」提供するのかというクリニックのコンセプトを固めます。このコンセプトが、後の物件選びや内装、広告戦略の軸となります。

コンセプトを実現するための具体的な計画を「事業計画書」に落とし込みます。これは資金調達の際に金融機関へ提出する非常に重要な書類です。

 

手順2:資金調達の実行

作成した事業計画書をもとに、日本政策金融公庫や民間の金融機関に融資の相談をします。複数の金融機関を比較検討し、最も良い条件で融資を受けられるように交渉を進めます。

 

手順3:診療圏調査と物件の選定

コンセプトで定めたターゲット層が多く住んでいる、あるいは働いているエリアを調査します。競合クリニックの状況も分析し、勝算のあるエリアを見極めて物件を契約します。

 

手順4:内装設計と工事

決定した物件で、コンセプトに沿った内装の設計を進めます。患者の動線やスタッフの働きやすさも考慮したレイアウトが重要です。設計が固まったら、施工業者に工事を依頼します。

 

手順5:医療機器と備品の選定

医療機器と備品の選定

事業計画と予算に基づき、導入する医療機器や備品を具体的に選定し、発注します。納期がかかる機器もあるため、早めに手配を進めることが肝心です。

 

手順6:スタッフの採用と研修

求人媒体などを利用して、クリニックの理念に共感してくれるスタッフを採用します。開業前に、接遇マナーや施術のオペレーションに関する研修を行い、スムーズな開院を目指します。

 

手順7:保健所や厚生局への各種届出

クリニックを開設するためには、保健所に「診療所開設届」を、地方厚生局に「保険医療機関指定申請書」(保険診療を行う場合)などを提出する必要があります。手続きに時間がかかるものもあるため、計画的に進めましょう。

 

手順8:集患のためのマーケティング活動

開業の数ヶ月前からWebサイトを公開し、Web広告やSNSでの情報発信を開始します。開業前から予約を受け付けることで、スタートダッシュを成功させられます。

 

まとめ

美容クリニックの開業には5,000万円から1億円という多額の資金が必要ですが、事前の綿密な計画と準備によって、そのハードルを乗り越えることは十分に可能です。

本記事で解説した費用の内訳や資金調達の方法、コスト削減のポイントを参考に、ご自身の事業計画を具体的に練り上げてみてください。

そして、信頼できる専門家の力も借りながら、理想のクリニック実現への道を一歩ずつ着実に進めていきましょう。

 

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