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クリニックの看板デザインのコツや費用相場を詳しく解説

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クリニックの看板デザインのコツや費用相場を詳しく解説

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通行人の目にふれる看板は、医院やクリニックの「顔」の役割を果たしています。

クリニックの第一印象を良くするなら、看板の色やデザインにこだわるとよいでしょう。看板デザインを一新した結果、クリニックの認知度が高まり、新規患者数が大きく増加した事例もあります。

この記事では、クリニックの看板の主な種類や、デザインのコツ、看板製作を依頼するときの費用相場を紹介します。

 

≪クリニックにおける看板デザインの重要性とは?≫

医院やクリニックの開業・改装に当たって、看板デザインが重要な理由は3つあります。

  • ●看板はクリニックの「顔」の役割を果たすから看板はクリニックの「顔」の役割を果たすから
  • ●第一印象を良くすることで信頼の獲得につながるから
  • ●近隣のクリニックとの差別化を図れるから

 

看板はクリニックの「顔」の役割を果たすから

クリニックの看板・外観は、その地域の人々が最初に目にする場所です。

医療に関する広告宣伝は、医療法などの法律やガイドラインにより制限されています。クリニックの「顔」である看板は、集客(集患)につながる数少ないPR手段として役立つでしょう。

 

第一印象を良くすることで信頼の獲得につながるから

また看板デザインは、医院やクリニックのイメージを伝える手段としても効果的です。

まだ来院したことがない方が、利用前にクリニックの良し悪しを判断する手段は、ホームページやチラシ、看板などに限られます。「好感」の持てる看板を製作することで、地域の人々や通行人に良い第一印象を与えられ、信頼の獲得につながるでしょう。

 

近隣のクリニックとの差別化を図れるから

看板におしゃれな色使いやデザインを採用することで、近隣のクリニックとの差別化を図れます。

厚生労働省の「令和4年医療施設調査」によると、全国の医療施設は18万1,093施設あり、前年に比べ697施設(0.4%)増えています。医院やクリニックに相当する「一般診療所」は890施設(0.9%)の増加です(※)。

このようにクリニックの数は増加傾向にあり、看板デザインをはじめとした差別化戦略が集客(集患)において重要となります。

厚生労働省「結果の概要」p1

 

≪医院やクリニック向けの看板は6種類ある≫

医院やクリニックの集客(集患)におすすめの看板には、6つの種類があります。クリニックの立地や開業する建物に合わせて、適した種類の看板を選びましょう。

  • ●自立(じりつ)看板
  • ●スタンド看板
  • ●ファサード看板(壁面看板)
  • ●ウィンドウ看板
  • ●袖看板(突出看板)
  • ●野立看板

 

自立(じりつ)看板

自立看板とは、建植(けんしょく)看板や野立(のだて)看板、ポール看板とも呼ばれ、基礎となるポールに差し込んで設置するタイプの看板です。看板の高さが4mを超える場合、建築基準法に基づく工作物確認申請が必要となります(※)。

国土交通省 屋外広告物適正化推進委員会「オーナーさんのための看板の安全管理ガイドブック」p8

 

スタンド看板

スタンド看板とは、置(おき)看板とも呼ばれ、敷地内に設置するタイプの看板です。

スタンド看板の中には、キャスター付きのものもあります。傾斜地に置くと、勝手に動き出して転倒する恐れがあるため、設置場所に注意しましょう。

 

ウィンドウ看板

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ウィンドウ看板は、クリニックの窓に設置するタイプの看板です。窓のスペースを有効活用できるだけでなく、外からの視線を遮断し、患者のプライバシーを保護できるというメリットもあります。

 

袖看板(突出看板)

袖看板は、突出(つきだし)看板とも呼ばれ、建物の壁面などから突き出した看板です。

通行人の目にとまりやすく、集客効果が高いとされる看板ですが、安全性の観点から建築基準法の基準が厳しくなっています。低所に設置すると、通行人などにぶつかり、怪我をする恐れがあるため注意しましょう。

 

野立看板

野立(のだて)看板とは、最寄り駅や大通りなど、クリニックから離れた場所に設置する看板です。クリニックの認知度を高めるだけでなく、初めて来院する患者に対し、道順や診療時間などを知らせる役割もあります。

 

≪クリニックの看板デザインを考える際の4つのコツ≫

クリニックの看板を製作するときは、見た方が「好感」を持つようなデザインを選びましょう。看板デザインを考える際のコツを4つ紹介します。

  • ●清潔感や温かみを感じる色使いにする
  • ●シンプルで目を引くデザインにする
  • ●診療科目や診察時間などの情報を掲載する
  • ●看板を複数製作する場合はそれぞれ役割を分ける

 

清潔感や温かみを感じる色使いにする

看板の色によって、見る人に与える印象が変わります。クリニックの場合、清潔感や温かみを感じる色使いにすることで、良い第一印象を得られるでしょう。

例えば、爽やかな白や、リラックス効果のある緑、やわらかいイメージのベージュ・ピンクなどの色が、クリニックの看板デザインに適しています。

 

シンプルで目を引くデザインにする

看板デザインは、できるだけシンプルで分かりやすくしましょう。とくに写真やイラスト、医師の似顔絵などを看板に入れる場合は、遠くからでもはっきり視認できるように、すっきりしたデザインにするのがポイントです。

 

診療科目や診察時間などの情報を掲載する

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クリニックの看板に、診療科目や診察時間などの情報を掲載することで、患者が来院しやすくなります。とくに野立看板など、クリニックまでの道案内を目的とした看板の場合、集客(集患)につながる情報を必ず掲載しておきましょう。

ただし、看板はスペースが限られるため、情報の取捨選択が重要です。情報量が多すぎると、通行人に煩雑な印象を与えてしまう可能性があります。

 

看板を複数製作する場合はそれぞれ役割を分ける

クリニックによっては、通りに面した場所に自立袖看板、テナントビルの壁面に袖看板など、複数の看板を製作するケースもあるでしょう。その場合は、看板ごとに役割を分け、それぞれ異なる情報を掲載することで、より効果的に集客(集患)できます

 

≪クリニックの集客(集患)につながる看板をデザインする方法≫

クリニックの集客(集患)につながる看板をデザインする方法は4つあります

  • ●クリニックのコンセプトを明確化する
  • ●コンセプトに合った色やフォントを選ぶ
  • ●クリニックや医院のロゴを使用する
  • ●医療広告ガイドラインを遵守する

 

クリニックのコンセプトを明確化する

企業や店舗における看板とは、“消費者に対してブランドや商品などのメッセージを伝えるコミュニケーションの道具”と定義されます(※)。

国土交通省 屋外広告物適正化推進委員会「オーナーさんのための看板の安全管理ガイドブック」p4

クリニックの看板においても、経営者としての理念やコンセプトを明確化し、「どのようなクリニックにしたいか」というメッセージが地域の人々に伝わるようなデザインを考えましょう。

 

コンセプトに合った色やフォントを選ぶ

看板の色やフォントも、クリニックのコンセプトに合ったものを選びましょう。

例えば、「患者一人ひとりに寄り添うクリニック」を目指す場合は、見る人の気持ちを落ち着かせる青や、リラックス効果が得られる緑などの色使いが適しています。また産婦人科など、女性が主なターゲットの医院では、ベージュやピンクなどの配色を採用するとよいでしょう。

 

クリニックや医院のロゴを使用する

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クリニックの看板には、病院名や診療科目はもちろん、ロゴを入れることをおすすめします。ロゴを覚えてもらえば、偶然近くを通りかかった方が、後日来院するきっかけになるかもしれません。

 

医療広告ガイドラインを遵守する

医療法における広告規制(医療広告ガイドライン)では、チラシやテレビCMに加えて、看板などの広告も規制しています。

例えば、看板で広告可能な事項は、“客観性・正確性を有するもの”に限られます。また自由診療のクリニックの場合、下記以外のものは広告できないため、掲載内容に注意しましょう(※)。

  • ●保険診療と同一の行為
  • ●薬事承認された医薬品等を使用するもの

厚生労働省「広告ガイドライン等について」p2

 

≪【立地別】クリニックの看板デザインにおける注意点≫

ここでは、クリニックの看板デザインにおける注意点を、商業施設や大通り沿い、住宅街などの立地別に紹介します。

 

商業施設内にあるクリニックの看板の場合

商業施設やショッピングモールは、集客力が高く、大勢の人々がテナントの前を通ります。クリニックの前にスタンド看板(置看板)を設置すると、通行人の目を引くことができるでしょう。

例えば、安定性が高いA字型や、おしゃれな電飾LED看板などがクリニックの看板として適しています。

 

大通り沿いにあるクリニックの看板の場合

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大通り沿いのクリニックも、通いやすく人の行き来が多いため、集客(集患)しやすい立地です。看板の選択肢も豊富にあり、袖看板(突出看板)やスタンド看板(置看板)などが適しています。

しかし、通行人が目にする看板の数も多く、看板デザインにおいて近隣のクリニックとの差別化が求められます。

 

住宅街にひっそりと佇むクリニックの看板の場合

閑静な住宅街でクリニックを開業する場合は、人目に付きやすい場所にポールを立て、自立看板(ポール看板)を設置するとよいでしょう。

また夕方や夜間も診療を行っている場合は、照明付きのファサード看板の設置もおすすめです。近隣住民への配慮は必要ですが、看板が明るく照らされ、目立ちやすくなります。

 

屋外広告の規制があるテナントビルの看板の場合

テナントビルで開業する場合、その地域の屋外広告物条例や、ビル管理会社の方針などにより、自由に看板を設置できない場合があります。

例えば、大阪市の一部地域では、屋外広告物条例により、壁面広告に以下のような許可基準が設けられています(※)。

  • ●表示面積の合計は50㎡以下
  • ●表示面積の合計は取付壁面の面積の1/10以下
  • ●壁面の端から突き出さないこと
  • ●窓または開口部をふさがないこと

看板デザインを考える前に、テナントビルごとの基準やルールを確認しておきましょう。

大阪市建設局「屋外広告物のしおり」p21

 

地方や郊外にあるクリニックの看板の場合

地方や郊外にあるクリニックの場合、幹線道路沿いや線路の脇などに野立看板を設置するのがおすすめです。文字を大きくし、シンプルなデザインにして視認性を高めると、走行中の車や電車から見えやすくなります。

 

≪クリニック看板の製作にかかる費用相場やコストの抑え方≫

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ここでは、クリニックの看板の製作費用の目安や、コストを抑えるポイントを紹介します。

 

看板製作費用の相場は10万~100万円

クリニックの看板製作費用の相場は、10万~100万円 程度と考えておきましょう。

ただし、看板の種類やサイズ、設置場所、デザインを外注するかどうかなどの条件によって、実際の費用は変動します。例えば、大型サイズの看板や、高所など作業が難しい場所に設置する看板は、通常よりも費用がかかる可能性があります。

 

看板製作費用を抑える2つの方法

クリニックの看板製作費用を節約する方法は2つあります。

  • ●複数の業者から見積もりを取る
  • ●補助金や助成金を活用する

【複数の業者から見積もりを取る】

「この製作会社に依頼したい!」という企業がない場合は、複数の業者に相見積もりを取りましょう。大まかな費用相場や、見積もり価格の妥当性を把握できるだけでなく、業者間で競争原理が働くため、よりお得な提案をしてもらえる可能性が高くなるからです。

【補助金や助成金を活用する】

クリニックの看板製作には、経済産業省が管轄する小規模事業者持続化補助金や、各自治体の助成金などが使えます。とくに小規模事業者持続化補助金では、広報費(広告宣伝費)も補助対象としており、以下のような経費の補助を受けられます(※)。

  • ●チラシ・カタログの外注や発送
  • ●新聞・雑誌などへの商品・サービスの広告
  • ●看板作成・設置(商品・サービスの宣伝広告を目的としない看板を除く)
  • ●郵送によるDMの発送など

商工会議所地区 小規模事業者持続化補助金事務局「小規模事業者持続化補助金<一般型>第16回公募要領」p16

 

≪まとめ:クリニックの集客(集患)なら、看板デザインにこだわろう!≫

通行人の目にとまる看板は、医院やクリニックの「顔」としての役割を果たします。クリニックの集客(集患)を強化したい方は、看板デザインにこだわりましょう。

クリニックの看板製作には、小規模事業者持続化補助金や、各自治体の助成金などを利用することも可能です。

 

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