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女性も行きやすいおしゃれな鍼灸院のための内装デザインのポイント

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女性も行きやすいおしゃれな鍼灸院のための内装デザインのポイント

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厚生労働省の「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師の施術所数の施術所数は全国で3万3,986箇所あり、前回に比べ1,883箇所(5.9%)増加しています(※)。

近隣の施術所と差別化し、集客(集患)につなげたい方は、男性だけでなく女性も通いやすい「おしゃれな鍼灸院」をコンセプトにするとよいでしょう。

この記事では、おしゃれな鍼灸院の内装にみられる共通点や、女性に好まれる内装デザインのポイント、内装工事にかかる費用相場について紹介します。

※厚生労働省「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」p1

 

≪女性に好まれるおしゃれな鍼灸院の特徴とは?≫

女性に好まれるおしゃれな鍼灸院には、内装デザインに3つの共通点があります。

  • 1.温かみや居心地の良さが感じられる
  • 2.清潔感があり、安心して施術を受けられる
  • 3.利用者のプライバシーが考慮されている

 

1.温かみや居心地の良さが感じられる

鍼灸院を訪れるのは、体の痛みや不調を抱えており、癒やしを求めている方です。利用者がリラックスできるように、温かみや居心地の良さが感じられる内装デザインを目指しましょう。

実際に女性からの支持が厚い鍼灸院では、内装デザインにスギやヒノキなどの木材を採用し、木のぬくもりが感じられる仕上がりにしている例がみられます。インテリアとして、さわやかな緑の観葉植物を取り入れるのも効果的です。

「こんな場所で施術を受けたい」と感じられるような空間づくりに取り組みましょう。

 

2.清潔感があり、安心して施術を受けられる

鍼灸院の内装デザインでは、清潔感も重要です。利用者が安心して施術を受けられるように、汚れやにおいが目立たず、汚れてもさっと掃除できる素材を取り入れましょう。

例えば、壁材に珪藻土を採用する鍼灸院がよくみられます。珪藻土は吸放湿性や消臭効果が高いため、施設内を快適な環境に保つことができるでしょう。

鍼灸院の内装デザインは、設計事務所や工務店と相談しながら決めていきます。担当者との打ち合わせの段階で、清潔感を維持するためどうするか、という点をしっかりと話し合っておくことが大切です。

 

3.利用者のプライバシーが考慮されている

利用者が安心・リラックスして施術を受けるには、プライバシーへの配慮も欠かせません。

施術所には、あはき法(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律)における構造設備基準を満たすこと以外に、各自治体で定められた指導基準も満たすことが求められています。

その中でもプライバシーへの配慮は、自治体ごとの指導基準において施術所が満たすべきものとして定められている項目です。

例えば、京都府の指導基準では、“プライバシー保護に配慮し、ベッドを2台以上設置する場合には、各々カーテン、パーティション等で仕切ること”が望ましいとしています(※)。施術中の利用者が、他の方の視線などを感じることがないようにレイアウトを考えましょう。

※京都府健康福祉部医療課「施術所開設の手引き」p5

 

≪おしゃれな鍼灸院にするための内装デザインのコツ≫

おしゃれな鍼灸院にする内装デザインのコツは3つあります。

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  • ●病院のような堅苦しいデザインは避ける
  • ●利用者がリラックスできる空間にする
  • ●おしゃれなインテリアで他の店舗と差別化する

 

病院のような堅苦しいデザインは避ける

鍼灸院の内装では、利用者が不快感を抱かないよう、清潔感が重要であると説明しました。しかし、清潔感を重視しすぎるあまり、寒色系の明るい照明や真っ白な壁紙などを採用すると、「癒やしやリラックスを求める」という利用者のニーズに反する可能性があります。

病院やクリニックとは異なる、鍼灸院らしい温かみのあるデザインを追求しましょう。

 

利用者がリラックスできる空間にする

おしゃれな鍼灸院には、利用者がリラックスし、ほっとひと息つけるような内装デザインの工夫がみられます。特にカラーコーディネート、照明、香りや音楽の3点が重要です。

□カラーコーディネート

1つ目はカラーコーディネートです。壁や床、カーテンなどの内装の色は、利用者の心理やイメージに大きな影響を与えます。

全国柔整鍼灸協同組合(全柔協)は、接骨院・鍼灸院におすすめのカラーとして、以下のような例を挙げています(※)。

色の例 利用者に与える効果 取り入れる場所
ブルー 青空のような開放感やリラックスのイメージがあり、好感度が高く一番人気 制服やカーテン、タオル、ベッドなど
ピンク やわらかく優しい印象 シーツやタオル、スリッパなど
グリーン 安心感や調和を表す色で、心をリラックスさせる 観葉植物や待合室の小物類など
オレンジ 明るく元気でポジティブな印象 待合室のソファー、看板など
ホワイト 病院のイメージもあるが、汚れがすぐ分かり、清潔なイメージ 制服や壁、シーツなど
木目調 木目調の内装を施すことで、心が和むスペースを演出 クッションフロアや受付カウンターなど

※公益社団法人 全国柔整鍼灸協同組合「基本に沿った接骨院の外装と内装」

上記の例を参考にして、鍼灸院のコンセプトに合ったカラーを取り入れましょう。

 

□照明

鍼灸院の照明には、電球色(オレンジ)や温白色(白っぽいオレンジ)など、暖色系で温かみのあるものが適しています。また光源が直接目に入らず、室内をやわらかい光で照らす間接照明を採用すれば、リラックス効果が高まるでしょう。

ただし、あはき法における構造設備基準には、採光・照明、換気を十分に行うことを求める旨の項目が設けられているため、暗すぎる照明を採用すると基準を満たさない可能性があります(※)。

※京都府健康福祉部医療課「施術所開設の手引き」p4

 

□香りや音楽

香りや音楽(BGM)を鍼灸治療と組み合わせることで、利用者の五感を刺激し、リラックス効果を高められます。

例えば、安眠効果のあるラベンダーや、集中力が高まるペパーミント、心地よい白檀などの香りがおすすめです。施術メニューにアロマオイルを用いたマッサージを取り入れるのもよいでしょう。

音楽はクラシック音楽やヒーリングミュージックなど、落ち着いた雰囲気のものが適しています。

 

おしゃれなインテリアで他の店舗と差別化する

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施設内におしゃれなインテリアを取り入れることで、他の店舗との差別化につながります。エントランス・受付や待合室、施術室のインテリアの例を紹介します。

 

□エントランス・受付

エントランス・受付は、来院した方が最初に目にする場所です。エントランス・受付におしゃれなインテリアを取り入れることで、利用者に良い第一印象を与えられます。

例えば、エントランスに花や観葉植物を設置すると、来院した方が自然のぬくもりを感じられるでしょう。また受付カウンターを竹で製作し、高級感あふれる雰囲気を演出した例も存在します。

 

□待合室

待合室は、施術までの間、利用者が待ち時間を過ごす場所です。利用者がストレスを感じないよう、快適に過ごせるような内装デザインが求められます。特に椅子やソファーは、座り心地が良いものを用意しましょう。

また待合室には、ビビットカラーのインテリアも向いているといわれています。元気でポジティブな印象の色を取り入れることで、明るい空間を演出できるでしょう。

 

□施術室

施術室は、利用者にとって癒やしやリラックスの空間である必要があります。あらかじめコンセプトを練り、シーツやタオル、スリッパなどの小物や、椅子などのインテリアのデザインを統一するとよいでしょう。

また施術室の照明は、温かみのある間接照明を採用することで、癒やしの空間を演出できます。

 

≪合わせて注意したい内装デザインのポイント≫

鍼灸院の内装デザインでは、以下の3つのポイントも意識するとよいでしょう。

  • ●清潔感や機能性を意識したレイアウトにする
  • ●耐久性やメンテナンスのしやすさを考慮した素材を選ぶ
  • ●バリアフリーやユニバーサルデザインを取り入れる

 

1.清潔感や機能性を意識したレイアウトにする

鍼灸院の内装を考えるときは、見た目だけではなく、清潔感や機能性を意識しましょう。

前述のとおり、鍼灸院の内装には、あはき法における構造設備基準などの基準が存在しています。構造設備基準で定められた衛生上必要な措置を守り、適切な換気装置や、器具・手指などの消毒設備を導入しましょう。

また施術者・利用者の双方が利用しやすいように、普段の動線(行ったり来たりする動き)を考慮したレイアウトにすることも大切です。

 

2.耐久性やメンテナンスのしやすさを考慮した素材を選ぶ

内装デザインに使用する素材は、デザイン性に加えて、耐久性やメンテナンスのしやすさを考慮しましょう。

例えば、木材は高級感やぬくもりを演出できる素材ですが、汚れやすい場所に施工すると掃除の手間がかかります。耐久性やメンテナンス性に優れた素材の例として、汚れを掃除しやすいビニールクロスや、経年による劣化が起きにくいタイル材などが挙げられます。

 

3.バリアフリーやユニバーサルデザインを取り入れる

厚生労働省によると、健康保険からはり・きゅう療養費を受けている方のうち、約5割が70歳以上の高齢者です(※)。鍼灸院では、高齢の方や車いすの方が多く来院することが想定されます。

年齢や障害の有無にかかわらず、鍼灸院を気持ちよく利用してもらえるように、以下のようなバリアフリーやユニバーサルデザインの考え方を取り入れましょう。

  • ●玄関前に手すりやスロープを設ける
  • ●自動ドアにする
  • ●フロアの段差をなくす
  • ●広く使えるタイプのトイレ(バリアフリートイレ)を設置する
  • ●洗面台や照明はセンサー式にする

 

※厚生労働省「令和4年2月22日あはき療養費検討専門委員会資料」p14

 

内装工事の費用相場は?坪単価の目安や内訳を紹介

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鍼灸院の内装工事にかかる費用は、坪単価20万〜50万円 ほどといわれています。例えば、20坪の物件で鍼灸院を開業する場合、費用の目安は400万~1,000万円程度です。

内装工事費用の内訳 は以下のとおりです。

内装工事費用の内訳 目安
デザイン費用など 全体の20%程度
壁や床、天井などの施工費用 全体の50%程度
設備や機器・什器などの造作工事費用 全体の30%程度

 

実際の費用は、内装デザインを依頼する設計事務所や工務店によって変わってきます。見積もりを依頼する際に、費用の内訳も含めて確認しましょう。

 

≪まとめ:鍼灸院の開業なら、女性も利用しやすいおしゃれな内装デザインを!≫

鍼灸院の施術所数は、全国的に増えつづけています。新患(新規顧客)やリピーターを増やすには、女性も利用しやすい「おしゃれな鍼灸院」というコンセプトが効果的です。

カラーコーディネートや照明、家具・インテリアなどを工夫し、利用者がリラックスして施術を受けられる内装デザインを目指しましょう。

また鍼灸院には、70歳以上の高齢の利用者が多いという特徴もあります。バリアフリーやユニバーサルデザインを取り入れ、高齢の方が無理なく利用できるように配慮することも大切です。

 

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